今回はちょっと色を変えて
真面目な話になります。
というか雑記です。
自分で仕事をするようになって気を付けていることは
仕事の話を受ける際の表情と受け答えです。
今の自分はまだ駆け出しで
どんな変な仕事でも引き受けて
経験を積んで勉強をしている時期です。
でも変な仕事の依頼内容を聞くと
表情に現れてしまうのが人間。
なるだけ顔に出さず笑い飛ばして
依頼内容を軽くするよう努力しています。
これはあることがきっかけで心がけている事です。
きっかけの出来事
2017年3月まで
普通にサラリーマンをしていました。
同僚に個人で作品を手掛け
展示会を行っている人がいました。
私も別のイベントで
新しいことを始めるアイデアを探していた時
同僚の話を聞いてヒントを貰い
また作品をひとつ制作してもらい
イベントの作品に生かした経験があります。
3月の退職真際、
同僚にあるものを
制作してほしいと依頼をしました。
期限は7~10月の間
手が空いた時でいいので
と話を持ち掛けたところ
「あからさまに迷惑そうな顔をしました」
7月に展示会があるし
制作期間が取れそうにもないとのことでした。
私は仕事の依頼をしただけです。
受ける受けないは同僚が選択するだけです。
出来ないのなら別の作者に依頼するだけで
「出来る出来ない」の答えだけが欲しかっただけです。
結果として「ぶぜんとした顔」で
引き受けてくれたのですが
私の中で引っかかったものを感じ
家に帰った後、制作依頼をキャンセルしました。
仕事をするうえで気を付ける事
自分の中で
「仕事をする際は、自分のできることを精一杯する」
それだけではなく
「人の話を聞く時に、自分の感情を表に出さない」
をモットーに仕事をしています。
人には色々な思惑があって
仕事の話を持ち掛けてきます。
中にはクレームをつけて
支払以上の損害金を請求する人もいます。
人それぞれの思惑の玄関が
「顔の表情」と「話の内容」であり
仕事を受ける際は、
しっかりと相手の顔を見て
話の内容をきちんと伺い
質問をし仕事を引き受けるようにしています。
自分が仕事を依頼する時
「迷惑そうな顔」をする人に依頼しますか?
私は感性で仕事をしているので
その人がどんなに素敵な作品を作っているにしても
そういう人に仕事を持ち掛けることはしません。
仕事とは「等価交換」です。
「作者が支払う労働の代価」に
「依頼主は等価」を払います。
自分の顔や名前が売れていない以上
看板は「自分の顔や表情・会話」になります。
なので仕事を受ける際の「表情」や「会話」は
もっとも気を使い、気を付けるようにしています。
その後の作者の作品
一度同僚に制作してもらった作品は
家に遊びに来た子供に渡しました。
同じ時期、別の作者にも
似たような作品を制作してもらい
家に遊びに来た子供に渡しました。
2年以上経ち
子供達が遊びに来た際
作品はどうなったか確認すると
一目瞭然でした。
同僚の作品は持ってきません。
別の作者の作品は必ず持ってきます。
何故持ってこないの?
と尋ねたところ
「最初は可愛いと思ったけど
今はどうでもいい。
だから持ってこないの。」
じゃこっちは毎回持ってくるけど何故?
と尋ねたところ
「こっちはね。見た目は可愛くないよ
でもね持ち歩いて
みんなに見せたいの」
そういう事なんだなと。
作品には作者の思いが見え隠れします。
私の目で見る限り
同僚の作品の方が素敵なんです。
しかし子供は
感性で何かを感じ取り
持ち歩くのを
拒否しているのかもしれないし
ただ単に飽きただけかもしれません。
子供の感性は自分の中で物差しになっています。
余りにも正直すぎて怖い時もありますが。
自分も何かしら制作をしている側の人間です。
たまたま映像関係の仕事をしていますが
自分のしていることは
「記録」することではありません。
「記憶」することが出来るものを
制作することが仕事です。
そこには依頼主の思いがあり
形が無い物を形にして
手元に届けること。
そう出来るよう努めています。
「迷惑そうな顔」は
仕事をするうえで
もっともしてはいけない表情の一つです。
自分が経験したことを
生かす事。
肝に銘じて日々努めていかないといけないな。
そう思った一日でした。
何があったのかは内緒(笑)