2017テレビ金沢チャレンジ100kmウォーク 最終チェックポイント編
2017テレビ金沢チャレンジ100kmウォーク
2017年5月27日(土)~5月28日(日)
受付時間 AM7:00~8:20
AM8:30 開会式
AM8:50 能登食祭市場をスタート〈雨天決行>
2017年 結果
エントリー378名
完歩者238名
リタイヤ者140名
完歩率 62.9%
第5チェックポイントから最終チェックポイント
13km区間のレポートです。
終盤に来て13kmは正直きつかったです。
第5チェックポイントを6時40分ぐらいにスタート。
痛み止めを飲んでいても、右脹脛が痛くて歩くのもままなりません。
それでも前に進むしかなく、右足をストレッチしながら歩き続けます。
最初にきついと感じたのは「白山IC」へ向かう直線。
遮蔽物が無く、朝から容赦なく日差しが照り付けているので
体力が奪われていきます。
とにかく白山ICのガード下をくぐることを、最初の目標にして歩きます。
このころになると、一つ一つを目標にしてクリアしながら進む方式に変えて歩いていました。
前に歩いている人は沢山います。
でも後ろに歩いている人は殆どいません。
この時点でリタイアしている人たちが増えて
私達数名のグループが、実質最終グループになっています。
白山ICのガードをくぐると右折します。
この時点まだ4km。
ここで最初に心が折れ掛けました。
これは無理だと。
でも次の目標は8号線に出る事。
8号線に出たら、リタイアするか考えようと気持ちを切り替えて歩きます。
途中、松任駅の前を通り、駅近くの公園を見たとき
そういえば、去年新幹線開通した時期に子供たちと遊びに来たなと思い出し
何故か足が前に進み始めます。
と同時に家内から電話連絡がありました。
「松任駅なら迎えに行けるよ」
悪魔の囁きです。
でも子供たちと遊びに来た事を思い出した後なので
「うざい電話してくるな!」と切れたふりして電話を切りました。
前に2人歩いています。
もうあの2人を目印に歩き続けよう。
でないと足が止まる。
気持ちを切り替えて歩き続けます。
暑さと痛み。
どちらも厳しくなってきた時間。
いつまで気力が持つかわからないけど
とにかく歩こう。
頭の中はこの辺りから真っ白であまり記憶が残っていません。
気づいたら前を歩いている二人の姿は消え
8号線に出たことに気づきました。
8号線に出たら、この区間の中間点。
やっと半分辿り着きました。
残り半分を1/3に区切って歩きます。
最初の1/3は8号線を右折するところまで
中間の1/3は右折した後の直線で信号を左折するところまで
残りの1/3は最終チェックポイントまで
そう決めて歩きました。
8号線はまだ楽だったんです。
信号を3つ超えれば右折できる!
みたいな目標があったから。
でも右折した後の田舎道は本当にきつかった。
先が見えず、延々と続く道に感じたからです。
右足脹脛はもう限界。
冷えピタは効果が切れています。
ひたすらストレッチを繰り返し
休み休み歩き続けます。
この頃になると歩くスピードはがた落ち
500m歩くのに10分以上かかっています。
先の見えない曲がりくねった道の向こうに
横切る形で、大量の車が走っているのが見えてきました。
恐らくあそこが、T字の交差点。
あそこまで歩き、左折すれば最終チェックポイント
距離にして2kmほどです。
目標が見えれば、人間なんとか歩けます。
歩き続けて交差点が見えました。
コースマーシャルのボランティアも立っています。
曲がってすぐ最終チェックポイント。
そう思い込み歩き続けます。
交差点に着いたときコースマーシャルのボランティアに人が
「残り800mです。」と言われたとき
「はぁ~?」そんな距離有るん?と心が折れそうになりました。
地図には残り300mって記載有るやん。
なんで500m伸びてるの?
「地図間違ってるやん。地図間違ってるやん。地図間違ってるやん。」
念仏のように唱え、ひたすら歩きます。
10時21分
最終チェックポイントに到着
もうね。
頭の中は「リタイアする」のスイッチが入るところで辿り着いたので
宣言するかどうかすごく迷いました。
でもその迷いはすぐ忘れます。
だって寝たから。
テントに入ってすぐ意識が無くなりました。
本当に意識が無くなる瞬間って覚えてないもんです。
途中何の音か忘れましたが、すごい音が聞こえて(幻聴?)目が覚めました。
大体30分弱寝ていました。でもすごくすっきりしたのを覚えてます。
目が覚めた瞬間、ローテーションで痛み止めを飲み、冷えピタを貼って
自動販売機で水とお茶を買って、テントに戻ったのを覚えています。
うん。リタイアする事すっかり忘れて、次に向かう準備をしていました。
この時点で両太もも・両脹脛(特に右)の痛みが酷いのですが
次はゴールです。
もう諦めるわけにはいかないんです。
スタートする直前、昨日リタイアしたSさんから連絡がありました。
「今スタートするところ」と話をしたところ、スタートして10分ほどしたところで
車で応援に来てくれました。
この時、折れそうだった心にムチが入りました。
「誘った以上、一緒にゴールしたかったのに、ゴールできなかったSさんの分まで歩かないと」
ほんの1~2分程度の時間でしたが、顔を見た瞬間「歩く」を決めてゴールを目指しました。
出発した時間は11時20分頃
残り時間4時間で10km
この体で制限時間内にたどり着けるか微妙な時間になりましたが
もう歩くしかないので、「歩け」と自分に言い聞かせます。
体力はまだまだ余裕はあります。
足が痛いだけ。
後はゴールだけだし、熱中症に気を付ければたどり着ける。
行ける!行ける!と奮い立たせ歩き始めました。
続く