2019テレビ金沢チャレンジ100kmウォーク リタイアから得た教訓

2019テレビ金沢チャレンジ100kmウォーク
今年は53km歩いたところでリタイアしました。

リタイアした理由は
熱中症です。

今回はリタイアから得た教訓を書きます。

熱中症への道程 第1CP

スタート時間の8時58分
気温は既に28度を超えており
七尾の予想最高気温32度に迫りつつありました。

スタート前に
行動食・水分(500ml)
をしっかり補充し
スタートしました。

スタートから第1CPまでの
田舎道は風も良く通り
涼しい中歩くことが出来ました。

ただ日差しはどんどんきつくなり
気温もうなぎ上りに上がってきて
汗が噴き出して止めどなく流れ落ちてました。

口が少しでも乾いたら
水分を取り
1時間10分毎に
行動食を取るようにして
第1CPまで
順調に歩き続けました。

第1CPへは
4時間51分で到着しました。

ペースはかなり抑えているので
足の負担も無く
また、体もそれほど暑くありませんでした。

問題は第2CPへの道程でした。

熱中症への道程 第2CP

第1CPをスタートした時点で
身体はさほど暑くありませんでしたが
2018年の経験から
この道程が一番
暑さにやられることを知っていました。

なので
コンビニでブロック氷を購入し
持っていったアイシングバッグに
詰め込んで首に巻き
残った氷を食べながら歩く作戦を実行しました。

アイシングバックの氷も
溶けたら追加して
常に首元を冷やし
時にはわきの下を冷やしながら
歩いていました。

氷がすべてなくなる前に
コンビニで購入し
身体がオーバーヒートにならないよう
注意をしながら歩き続けていました。

もちろん
行動食+水分補給を怠ることもありません。

ただ体の異変が現れたのは
第2CPをスタートして
1時間ほどです。

それは
体の表面に汗が全く出てこない
実際は汗をかいているんだろうけど
すぐに蒸発して、顔全体が塩に覆われる事態になりました。

顔だけじゃなく、胸も腕も腋も塩まみれ
汗を上手にかけない状態になってきました。

頭はまだ冷静だったので
持っていた水、500mlを
頭からかけて
アイシングバックの溶けた
氷水を体にかけて
口に氷を含み、
身体を冷やすことに専念しながら
歩き続けていました。

しかしめまいが始まり
たまに目の前が暗くなる症状が現れ始めました。

ただそのタイミングで
第2CPに到着し
”どんたく”で氷と水1.5Lを購入し
水を頭からかぶり
氷で腋下の血管を冷やしながら
水分補給し、休憩を取りました。

第2CPをスタートする前にも
再度水を購入し、体全体をずぶ濡れ状態にしてから
第3CPへむけてスタートしました。

それはいきなり始まった

第3CPへ向けてスタートした時点で
身体も幾分か冷えて
めまいも治まりました。

足取りも順調で
体力的な不安は全くありませんでした。

まだ暑い時間帯なので
アイシングバックに氷を入れて
首元を冷やしながら
歩いていました。

所が50kmを過ぎた辺りで
突然、めまいが始まりました。

身体は元気だし、足もまだ余裕がある。
”まだいけるだろう”

そう思い歩いていると
目の前が真っ暗になり
前かがみでひっくり返りそうになりました。

やっべー
と思った瞬間
それまで順調に動いていた足が全く動かなくなり
腰が抜けたように座り込んでしまいました。

一瞬何が起きたかわかりません。
しかし立とうと思っても
立ち上がることが出来ないので
仕方ない、服を脱いで、靴を脱いで
持っていた水を体にかけて
休んでいました。

15分程休んでいたら
身体が動くようになったので
少し歩き始めましたが
身体が無理!と反応し
再度座り込みました。

その瞬間
大量の嘔吐をし
胃の中のものすべて吐き出しました。

嘔吐はその後も続き
「これは無理だな」
と判断し、リタイア宣言をしました。

嘔吐し終えた後
身体は幾分か楽になり
家族に連絡を入れて迎えに来てもらい
私の2019テレビ金沢チャレンジ100kmウォークは終了しました。

家に着いてからも
嘔吐は夜中まで続き
その後トイレで気を失い
気づいたらトイレの中で寝ていました。

嘔吐も治まったので
OS-1を飲み
水シャワーを浴びて
布団に入ったのは朝方4時を過ぎていました。

熱中症になった原因

自分なりに出来る対策を行っていましたが
熱中症になってしまいました。

その一つの原因が
「汗が出なくなったこと」

嘔吐した時
吐いたものは大量の水分でした。

固形物は一切ありません。

リタイアするまでに取った水分の量は
・麦茶 1.5L
・アクエリアス 1.5L
・水 2.0L
・クエン酸チャージ 1.0L
・氷 2.0kg(大半は体を冷やした)

それ以外にも
・アミノバイタル(ゼリー飲料)
・塩熱サプリ

をこまめに取っていました。

これだけ水分を取っているのに
汗をかかないのはなんでだろう?
と不思議に思いながら歩いていました。

実際は汗はかいていたんだろうけど
体が熱すぎて表面に流れる前に蒸発をして
体表面を冷やすまでに至らなかったんだろうと推察します。

取った対策として
休めるところではしっかり休み
大量の水を浴びて、体を氷で冷やしていたが
身体本体を完全に冷やすことが出来ず
歩く事も相まって体内に熱がこもり
とうとう熱中症になったんだろうと。

そうは言っても
気象条件は参加者全員共通しているので
自分の体にたいして対策が足りなかったことを反省しています。

気づかないうちに熱中症になっている

身体は正直で
無理がかかると
何かしら合図を出してくれます。

身体が元気なうちは
多少無理をしてしまい
合図を無視しがちですが
”めまい”の症状を自覚し始めたら
その時点で「熱中症」になっていると思っても
間違いありません。

競技を続ける場合
どうしても無理をしてしまいますが
しっかり休憩を取る選択をして続けるか
リタイアする英断をするか
判断に迷います。

私の場合、大量の嘔吐をしたことで
リタイアすることを選択したことは
間違っていなかったと思います。

恐らく無理をすれば
歩き続けることは出来たかもしれませんが
それが正解だとは思いません。

競技に参加するうえで絶対条件
「元気な状態で家に帰る」

それはゴールでもリタイアでも同じことです。

今回の大会の結果はリタイアでしたが
無事家に帰り、今こうしてBlogを書くことができたのも
リタイアしたお陰です。

今回経験した熱中症のお陰で
”チャレンジする事”
を改めて自分の中で見直すことが出来ました。

来年の事は来年にならないとわかりませんが
また”チャレンジ”するときは
今回の教訓を生かし、スタートラインに立ちます。

今の時点で参加する気は無いけど・・・・

最後に

大会運営関係者にお願いです。

このBlogで何度もCPの行動食が貧疎だと指摘しています。
それ以上に熱中症対策が全くされていません。

看護師を置く以前に
各CPで氷を配給してほしいです。

口から入れる氷
身体を冷やす氷

身体を冷やす工夫をCPでしてくれたら
参加する側も幾分か楽に歩き続けることが出来ます。

水やアクエリアスを紙コップで配給
個包装のあられ・飴・チョコを配給
その程度で熱中症対策を取っている大会だと言えますか?

大会を運営するうえで
予防対策が余りにもおざなりになっています。

自己対策をしている参加者以上に
運営する側は事故防止のための対策を
もう少し行ってくれてもいいと思います。

2017年から5,000円値上げした分
そういう対策に使ってくれたら
参加者も納得してくれます。

来年以降
そのような対策を取ってくれれば
0.1歩前に進んだ運営をしていると
参加者は見てくれますよ。

今回ボランティアの方々も
暑い中、サポートしていただき
本当に感謝しております。

この場を借りてお礼申し上げます。
ありがとうございました。

また
途中リタイアした参加者の皆様
ゴールまでたどり着いた参加者の皆様

本当にお疲れ様でした。

座り込んでいる私に声をかけてくれたこと
本当に感謝しております。

本当にありがとうございました。

熱中症は対策をしてもなるときはなる!
それを教訓にまた”チャレンジ”していきます。

最後に本音
すごく悔しいです。

それじゃまた!

 

 

こちらの記事も参考になるのでぜひご覧ください

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください