平成17年式 AZR-60G NOAH(ノア)のスライドドアが壊れたのでDIYで直す!修理編

平成17年式 AZR-60G NOAH(ノア)のスライドドアが壊れたので

DIYで直す!修理編

前回
平成17年式
AZR-60G NOAH(ノア)の
スライドドアが壊れた個所を
特定し、破損個所を取り出すところまで
記事にしました。

今回は修理を行う内容を記載します。
今回も写真が多いですが
最後までお付き合いください。

※2019年12月更新 セルモーター交換の記事を記載しました

スライドドアの部品が届く

破損個所の特定を行い
部品を発注しました。

翌日届いた部品はこれ
部品番号(69641-28010)

開梱するとワイヤー部品一式が入っています。

部品には取り付け螺子・タイラップも付属しています。
螺子を無くしたとしても、この部品に関しては大丈夫です。

ピンクの部品はワイヤーのストッパなので
この時点で外してはいけません。

部品を組みつけよう!

前回、ワイヤー部・モーター部を
取り外しているので
モータ部からワイヤー部を取り外します。

壊れた部品からモーターを取り外し
新しいフランジの方へ取り付けます。

モーターを取り外す際、
1か所だけ高床のワッシャーがあるので
場所だけきちんと覚え螺子を外してください。

高床ワッシャーも新品部品として同梱されているので
無くしても大丈夫です。

モーター部と
新しいワイヤー部と組み合わせます。

モーターとワイヤーは互いに溝が切ってあるので
きちんとはめ込むようにしてください。

ワイヤー部をはめ込んだら螺子を仮止めをし
ピンクの部品を抜いてください。

ちなみに高床ワッシャーの取り付け位置はここ
この時点でピンクの部品を外す。

組付けたらケーブルとワイヤーを
付属のタイラップで固定します。

キチンと組付けたら
スライドドアへ取り付ける作業になります。

外した部品をスライドドアに取り付けよう!

外した手順と逆に組み付ける
と書くと単純ですが手順はかなりメンドクサイ。

最初にワイヤーの通り道を
外した時に確認しているので
その通りにワイヤーをスライドドア内部に通します。

ここで間違えると
別の部品に負荷がかかり
故障の原因になります。

別の配線の下を通すことを
確認しながらワイヤー部を
通していきます。

この時点では
全ての部品は仮組状態で
本締めはしないようにしてください。

ワイヤーをスライドドアへ組み付ける

スライドドア内部から外へ
出すのですが
手元が全く見えないため
縦横斜めに部品を動かしながら
外へ部品を出すようにしてください。
力任せにやるのはNGです。

部品が出たら螺子を固定してください。

ワイヤー部が外に出たので
パワーウィンドウのスライドレールを
きちんと固定します。

外す際、上の螺子は途中まで緩める状態に!
と記載したのは、構造上見えにくいため
完全に外すと取り付けるのに手間がかかるためです。

上の螺子が外れない状態で置いておくと
下の螺子だけ締めればいいので作業効率が
とても上がります。

注意点はゴムパッキンをスライドレールから
外れないようにしてください。

最初に下の螺子を締めます。

下を固定したら上を固定します。

最後にワイヤー部の固定を行います。

白ストッパー・黒ストッパーはまだ取り付けてはいけません。

スライドドア内部の部品を本締めして固定する。

仮組状態だった
スライドドア内部の部品を本締めします。
右の白い部品ははめ込むだけで固定できます。
スライドドアの電源スイッチが「OFF」になっていることを確認して
電源コネクタ類も間違えずにはめてください。

部品の右横の白い部品は
前からはめ込むだけで固定できます。

部品固定の全体図(取り外し前)
取り外し前と比べてください。

部品一覧・ワイヤーの通り道は
取り外し前と同じ位置に配置しているか
確認してください。

※モーター部取り外し前
同じ角度
同じ位置に取り付けてください。

全ての部品の固定を確認
コネクタの接続が
完了したことを確認してください。

特に
・モーター部
・ワイヤー部
の取り付けにガタツキが無いか
確認してください。

ワイヤー部最後の行程

黒ストッパ・白ストッパを固定します。
最初に白ストッパのワイヤーをガイドに沿って
配置します

黒ストッパの固定

黒ストッパはパチンとはめるだけで
固定できます。
白ストッパ―のワイヤーは
ガイドに沿って配置してください。

白ストッパの固定

最初ワイヤーは短いですが
引っ張ればワイヤーが伸びます。
仮組状態でこれを行うより
本締めした後行う方が
キチンと精度よくワイヤーを張ることが出来ます。

固定部まで伸ばしたら
はめ込むだけですが
微妙に長さが足らないはずです。

でもご安心を!
白ストッパの中にバネが入っています。
ワイヤーにテンションをかけるため
白ストッパを引っ張りバネを縮めた状態で
白ストッパを固定してください。

ワイヤーにテンションがかかっていればOKです。
テンションが掛かっていない場合は
他の部品の固定個所を再度確認して
本締めしてください。

この時点でスライドドア関係の部品交換は終わり
螺子の本締めも完了
白ストッパ・黒ストッパの固定完了
電源コネクタもキチンと入っているはずです。

部品の固定
コネクタの接続
を確認した上で
スライドドアの動作確認を行います。

スライドドアを動作させよう!

スライドドアのスイッチを戻してください。
この時モーターが作動してワイヤーの巻取り動作音が
しますが正常動作なので気にしないでください。

ワイヤーの巻き取り音が終わったら
スライドドアを作動させてください。

部品むき出しなのでかなり大きい動作音がしますが
スライドドアを開ける・閉めるを3回ほど
行ってください。

次に運転席からドアロックをかけて
スライドドアを動作させて
開かないことを確認してください。

最後に運転席からドアロックを外して
スライドドアを動作させてください。

私はこの時点でスライドドアが作動しませんでした。
原因はわかりませんが
運転席からドアロック解除したら
うんともすんとも言わず
スライドドアが全く動きません。

動作音の「ピー」もなりません。
手動動作させても動きません。
「おい!開かないぞ!」
あれ?と思い
手動でスライドドア側のドアロック・解除
を何度か行ったらスライドドアが動作しました。

その後
スライドドアを開いたまま
運転席側から
ドアロック解除を何度かしたら
スライドドアが正常に動作するようになりました。

原因はわかりませんが
車載コンピュータになんらかの情報が入り
動作しなかっただけかもしれません。

ドアレバー側でスライドドアが正常に動作するか
スライドドアを動作させてください。

最後にスイッチを切って
手動でスライドドアの開閉を確認してください。

手動でスライドドアを動かすと
スライドドアのガタツキ確認が出来ます。
ガタツキの無いことを確認してください。

ガタツキがあった場合
壊れた部品の欠片や砂利などが
スライドドアのレールに付着していることがあります。

破片や砂利など異物が噛んでいないか
確認し、噛んでいた場合は除去してください。

その後は普通に動作したため
外装・内装工事に取り掛かります。

パネルを取り付ける。

外すときに苦労したパネル
取り付けも相当苦労しました。

力任せにやるのではなく
角度を決めてはめれば
「すっ」と入ってくれました。
パネル下が浮いている場合
きちんと入っていないので
パネルが浮いていないことを確認し
螺子で固定してください。

テールランプの取り付け

テールランプは必ず
コネクタを付けるのを忘れずに!
忘れた場合テールランプ一式が点灯しないので
周囲に迷惑をかけます。

絶対コネクタを取り付けてください。
螺子2箇所で固定したらテールランプの固定は完了

内装工事の内張の取り付け

最初にパワーウィンドウのコネクタを接続してください。

コネクタを接続したら
パワーウィンドウが動作するか確認してください。
(コンピューターのリセット作業が必要なので
行ったうえで動作確認をする。
リセット方法は取扱説明書を確認してください。)

スライドレールのパッキンがおかしいと
この時点でパワーウィンドウが途中停止するか
変な音がするはずです。

正常に動作すれば内張を取り付けてください。
正常に動作しない場合は
パワーウィンドウのスライドレールの取り付けをやり直してください。

内張は上から下にスライドさせて
取り付けてください。
正面から力任せにしても
絶対取り付けできません。

上から下にスライドさせると
手を放しても内張は動きません。

その時点で正面右側、時計方向に
内張を手でたたいてはめ込んでください。

最後に中央部を手で叩けば
内張固定が完了です。

スライドドアドアノブカバーを取り付ける。

カバーを付けて螺子で2箇所固定すれば完了です。
変な風にカバーを取り付けて
動作不良を起こしていないか
・スライドドアの動作
・ドアロックの動作
をしてください。

2列目助手席側後部座席を取り付ける。

最後に座席を取り付けます。
シートを立てた状態にして
(後部座席に乗る状態)
取り付け部とネジ穴を合わせてください。
写真の状態で取り付けることは絶対出来ません。

ネジ穴に砂などが入らないように
ボルトを入れて座席を固定

固定できたことを確認するため
座席を正常位置に戻し
座席を立ててガタツキが無い事を確認してください。
ガタツギが無いことを確認したら
螺子カバーを取り付けて座席の固定は完了

スライドドアの修理が完了!

全ての部品の固定が完了し
動作確認をして正常動作を確認したら
スライドドアの修理が完了です。

取り外した部品の整理

取り外した部品
壊れた部品
を箱に戻し、
市の指定したゴミの日に出すようにしてください。
市の指定したゴミじゃない場合は、
整備工場に持っていけば処分してくれます。
(タダかどうかは付き合い次第)

今回使用した道具一覧

最後に使用した道具を紹介します。

使った道具は以下の通り
10mmソケット
14mmソケット
10mmメガネ&ラチェットメガネ
ラチェットレンチ
ラチェット延長
プラスドライバ
マイナスドライバ
照明器具(ビデオライト)

・10mmソケット
・10mmメガネ&ラチェットメガネ
部品取り外しに使用します。
・14mmソケット
後部座席を外すのに使用
・プラスドライバ
螺子を外すのに使用
・マイナスドライバ
固定部を浮かすのに使用
(内張剥がしがあると尚良い)
・照明
車内が暗いと作業が出来ないため使用
(12mmは結局使わなかったです。)

工具類は精度が命
精度が甘い工具を使うと
ボルトやナットの頭をダメにします。

特に今回部品を固定している螺子類は
螺子頭の低いボルトばかりで
掛かりの悪い工具を使うと
ボルトの頭をダメにしてしまいます。
修理をする前にきちんとした工具をそろえるのも大事です。

またラチェットレンチだけでは
対応できない箇所もあるので
“メガネ”があると作業がスムーズに行えます。


内張剥がしがあると
部材に傷が入ることなく
取り外しが出来ます。
用意しておけば
車の内装工事が簡単に行えます。

照明道具は本来ビデオライトですが
バッテリー駆動が出来
調光できるので
今回の作業には大活躍してくれました。


最後に

分解から組み立てまで
かかった時間は3時間半もかかりませんでした。
写真を撮ったりしなければ
3時間かからなかったかもしれません。

苦労するのは
・内張を外すところ
・ワイヤー部を取り出すのに
パワーウィンドウのスライドレールの存在に気づかなかったこと

ぐらいで
後は大した手間ではありませんでした。

始めて行った作業でしたが
やってみて、ディーラーに出す程度では
無い事を確認できたことも大きな収穫です。

平成17年式
AZR-60G NOAH(ノア)
は今年で14年目を迎えます。

色々故障してくる箇所も増えてきますが
まだまだ乗ることが出来ます。

自分で出来ることは自分でする!
車をいじる楽しみを少しでも
伝えることが出来たなら
幸いです。

今回はここまで
それじゃまた!

平成17年式 AZR-60G NOAH(ノア)のスライドドアが壊れたのでDIYで直す!修理編” に対して4件のコメントがあります。

  1. 長沼 より:

    はじめまして、サイト拝見させて頂きました。自分もAZR60に乗ってますが、イージークローザーしかついてません。後付けパワースライドはやっぱり無理なんでしょうか?今色々探してます。なにか情報がありましたらよろしくお願いします。

    1. studio3dr より:

      コメントありがとうございます。
      やったことないので
      曖昧な回答になりますが
      スライドドアのパワーユニット、ワイヤー類の後付けは
      ドアの内部構造
      並びに
      ワイヤーのガイドレールが
      同一であれば可能と思いますが
      構造的に同一じゃなければ
      難しいと思います。
      一度ドアの内張を外して
      内部構造が写真と同一か
      確認した上でチャレンジするのもありです。

      基本的にドアは同一の物です。
      電気配線がなければ
      イージークローザーから
      分岐させれば取れます。

      ただ
      ドアノブのスイッチ加工は
      必要かと。

      ここだけクリアすれば
      いけるかも。

      最悪中古のドアを探して
      つけかえる。

      ぐらいかな?

  2. ちるるん より:

    大変助かりました。
    丁寧な説明と、写真のおかげで、一発で修理することができました。
    ありがとうございます。

    1. studio3dr より:

      お役に立てて光栄です。

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