Blackmagic Design ATEM Mini Pro キャプチャーデバイス性能を試す
Blackmagic Design
ATEM Mini Pro
単体で
・SSDに録画
・ライブ配信
・マルチチャンネル
など
イベント配信に
十分な性能を持っています。
それじゃ
キャプチャーデバイスとしての性能は?
という点が気になり検証してみました。
注意点:HDCP対応
Blackmagic Design
ATEM Mini Pro
に
PlaysStation4
など
HDCP機能がある機器の場合
HDMI出力から
キャプチャーデバイス経由で
録画しようとしても
HDCP機能が
かなり厳しく
映像が出ません。
ほかの
キャプチャーデバイスを経由しても
ダメでした。
HDMI切替器でHDCPを
キャンセルしても
画面が表示されません。
手元にある機器では
HDCPをキャンセルすることが
できませんでした。
USB Type-Cを使い
PC側に
デバイスとして認識させて
キャプチャーするやり方のほうが
素直に動作してくれます。
注意点:4k動画のキャプチャー
Blackmagic Design
ATEM Mini Pro
4k動画には対応していません。
カメラ側で4kで撮影しながら
HDMI出力した場合
映像はマルチモニターで確認できますが
4kでキャプチャーはできません。
OBSに認識させる
今回は
PlaysStation4を
使って実証します。
事前に
PlaysStation4
の設定で
HDCPをキャンセルします。
Blackmagic Design
ATEM Mini Pro
を
PCと
USB Type-Cケーブルで接続
Blackmagic Design
ATEM Mini Proと
PlaysStation4を
HDMI接続
OBSを起動
映像キャプチャデバイスの
プロパティから
「Blackmagic Design」
を選択
PlaysStation4の
画面が表示されます。
映像が表示されない場合は
OBS・PlayStation4
の設定を確認してください。
OBSの設定
今回は
録画機能を試すので
「設定」→「出力」→「録画」
の画面を表示させます。
録画の設定は以下の通り
「mpegts」に設定しているのは
録画中に再生やエンコードが可能で、
OBSがクラッシュし、
録画が強制終了しても、
動画ファイルが壊れることがないため
設定しています。
欠点は
ファイル容量が大きく
ディスク容量を圧迫する事
編集ソフトで運用する前に
FFmpegで無劣化コンテナ変換を
行う必要がありますが
PowerDirecterシリーズを使えば
そのまま扱うことが可能です。
Vegas17はダメでした。
無劣化コンテナ変換は
容量が大きいため
編集ソフトを利用して
容量を小さくした方が
編集作業をする際
PCの負担が小さくなります。
FFmpegの使い方
FFmpegはインストールするのではなく
「環境変数」に登録するだけです。
システムから
「システムの詳細設定」
「環境変数」を選び
「Path」を選択して「編集」
「環境変数名の編集」から「参照」
「ffmpeg」の「bin」フォルダを選択「OK」
それだけで
FFmpegが使用することができます。
FFmpegで.tsから.mp4に変換するコマンドは以下の通り
無劣化で変換できます。
コンテナを変換するには、
動画、音声ともコーデックにcopyを指定すればOKです。
再エンコードしないので処理も早いです。
ffmpeg -i input.ts -c copy output.mp4
実際の運用には以下のようにする
Eドライブの「配信」フォルダに
「2020-08-31_11-25-40.ts」
があり
出力を
Eドライブの「配信」フォルダに
する場合
ffmpeg -i E:\配信\2020-08-31_11-25-40.ts -c copy E:\配信\output.mp4
と入力すればよい。
キャプチャーデバイスとしての性能
OBSで録画した結果が以下の映像です。
Sampleとして利用したのは
コーエーテクモの
「仁王」
オープニングムービーです。
youtubeにアップすると
再変換されるため
実際録画された
映像に比べると
幾分破綻している個所がありますが
録画された映像は
ゲーム画面と遜色がない出来栄えです。
ちなみに
youtubeにアップした映像は
mpegtsを無劣化変換で
H.265に置き換えた映像を
H.264に再変換してUpしています。
ブロックノイズ
バンディング
が少ないのは流石としか言いようがない。
動画のコマ落ちも無く
スムーズな映像を見ると
基本設計がしっかりしていることがわかります。
最後に
以前
USB Type-C から
SSDを接続して録画した場合の
映像を検証しました。
それに比べると
遥かに上回る
映像を取得することが可能です。
SSD接続で録画した場合
最大9000kbps
で録画するため
動作の大きい映像や
撮影対象が細かく大量に存在する場合
映像が破綻することを確認しています。
今回は
100,000kbps
で録画しているため
情報量は単純に10倍になります。
録画する映像は
きれいですが
それ故に
それ相当のPCを用意しないといけません。
ですが
それさえクリアすれば
ゲームだけじゃなく
・ダンス
・ライブ
・スポーツ
等を
”録画配信”
した場合
とても有効な手段になります。
以上の結果
Blackmagic Design
ATEM Mini Pro
キャプチャーデバイスとしての性能は
”一級品”
だということがわかりました。
比較対象として以下の記事を
参考にしてください。
ATENGキャプチャーデバイス
たまには
こういう検証も面白いね。
今回はここまで
それじゃまた!