Dell Precision 5520のHDDをNVMe m.2へ交換しよう!

今回は
中古で手に入れた
Dell Precision 5520

中古なので
システムドライブがHDDの2TBが搭載

NVMeに慣れた身に
HDDの起動速度にイライラ

 

手元に余っている
NVMeがあるので
Dell Precision 5520の
システムドライブ(Cドライブ)を
HDDからNVMe m.2に交換します。

 

課題として

容量の大きいHDDから
容量の小さいNVMeへ
クローン出来るか試してみます。

Dell Precision 5520 スペック

Dell社が販売している
ノートPCのワークステーション

中古で手に入れたけど
HDDのせいでスペックを活かしきれていない状態

スペック
BIOSから参照

CPUi7-6820HQ
チップセットIntel CM238
GPU(ディスクリート)NVIDIA Quadro M1200(4 GB GDDR5) 1920 x 1080 フル HD
GPU(内蔵) Intel HD グラフィックス 530
メモリDDR4 2400 MHz 16GB
メモリスロット2 (最大32GB)
データバスPCIE x16、Gen3
ドライブHDD (2TB)
ワイヤレスQualcomm QCA61x4A/QCA9377
Wi-Fi 802.11ac Wi-Fi 802.11a/g/n Bluetooth 4.2
外部端子HDMI 1.4b
Thunderbolt 3 ポート(USB-C)
PowerShare 機能付き USB 3.0 ポート(2)
メモリカードリーダーSD 4.0 (UHS-Ⅱ 2TBまで対応)

ワークステーションと謳っているが
ちょっと性能のいいPCレベル

型番は”5520”だけど
CPUは第6世代SkyLake
”5510”の焼き直しPC。

製品によっては
メモリが”DDR3”の製品や
DDR4だけどクロックが”2133 MHz”の製品も混在しています。

残念なのは
HDMIが1.4b
3840×2160 (30p)4096×2160 (24p)
の解像度しか対応していません。

意外なのは
Thunderbolt 3が40Gbpsに対応していること
※映像が出るのか検証環境がないので試してない

ひとつ前の
”5510”は20Gbpsしか対応していなかったので
ちょっとめっけもんです。

そして
M.2スロットがあることも判明しているので
SSDではなくNVMe m.2へクローンを実施したいと思います。

CENTURY 裸族のM.2 NVMe SSD 引っ越しキット

さて

ここで一つの疑問

大抵のハードウェアクローン装置は
コピー元よりコピー先のほうが
容量が大きくないとクローン出来ません。

現在も使用している
Salcar USB3.0 2.5/3.5型 SATA HDD/SSDスタンド

こちらも
コピー元より
コピー先の容量が小さいと
エラーが発生します。

 

今回使用する
裸族のM.2 NVMe SSD 引っ越しキット
CENTURY CRAHKM2NVU32_FP

こちらの製品は
コピー元の容量(2TB)
コピー先(1TB)でも
クローンしてくれます。

本当かな?
という疑いを晴らすために試します。

ただし
使用できるエンクロージャーは
同梱されているものに限ります。

他のエンクロージャーを差しても
なんも反応してくれません。

特徴として
USB3.2 Gen2 接続に対応
最大10Gbps(理論値)の高速転送が可能
※あくまでも理論値 PCのスペックにもよる。

エンクロージャーにNVMeを入れて
準備は完了です。


クローンを実施

裸族のM.2 NVMe SSD 引っ越しキット
を使うには対象のPCにソフトウェアをインストールします。
(CDが同梱されている)

USBにエンクロージャを接続し
ソフトウェアを起動

クローン元
クローン先
に誤りがないか確認し「スタート」をクリック

HDD(2TB) → NVMe(1TB)
クローンが始まります。

クローンが始まったら
PCを一切触らないこと!

大体23分程度で終了

これでクローンが完成です。

後はHDDからNVMeへの換装作業のみです。

HDDからNVMeへの換装

DellのノートPCは
”分解整備”を前提にパーツが組まれているので
意外と簡単に色々な事が出来ます。

ただ
バックプレートを外すには
トルクスレンチが必要になります。

精密ドライバーでやるとネジ頭
ダメにしちゃうのでしないほうがいいです。

ただ
サービスタグの箇所だけ
精密ドライバーが必要です。

 

トルクスレンチの使用幅は広く
主に
Nintendoのゲーム機のバッテリー交換にも使えます。
・Switch
・WiiU
・Wii
・GameCube
・Nintendo3ds

他にもコントローラのジョイスティック
交換にも使用できるので
セットで持っていると色々役に立ちます。

それでは作業に取り掛かりましょう!

バックプレートを外す

ノートPCをひっくり返します。
使うトルクスレンチは”T5”

トルクスレンチでネジを外した所

サービスタグのネジを精密ドライバーで外す。

全てのネジを外したら
内張剥がしでバックプレートを外す。

マイナスドライバーを使う人もいるが
中の端子や配線を傷つけるので注意が必要

差し込む場所は
USB HDMI 端子のところが
簡単にたわむので内張剥がしを入れるのに最適です。

左で軽く持ち上げ
右で爪を外す感じで作業を進めます。

バックプレートが外れた図
ネジを外してバックプレートを
外すまで5分もかかりません。

構成パーツを確認

自分で簡単に交換できるものを紹介

メモリ
DDR4-2400MHz 8GB×2


※バッテリーの固定ネジが最初からありません。
分解整備をしているといっても程度が知れてます。

無線LAN・ファン
Qualcomm QCA61x4A/QCA9377

取り付けが雑です。

”Wifi5”仕様なので
”Wifi6”仕様に変更予定

左右のファン清掃は至って良好


バッテリー
純正品だけど使いまわし
明らかにヘタってます。

っていうよりネジで固定しろ!
PC中古屋はお客がバラさないと
わからない箇所の手抜きが酷いです。


中古品なので
仕方ない部分もありますが
明らかに雑な仕事をしているのが見受けられます。

ですが
クリーニングはきちんとしてあります。

NVMeの取り付け

先ほどクローンした
NVMeを取り付けます。

取り付け箇所はここ
ただしM.2ネジがついていないので
自分で用意するように

最初にバッテリー端子を外します。
これを忘れるとパーツが壊れます。

NVMeを差し込んでM.2ネジで止めるだけ。
上のファンから冷やされる仕様になっているので
サーマルパッドは状況に応じて貼り付け予定

後はバッテリー端子を取り付け

バックプレートを元に戻しネジで固定すれば完成

ちなみにバックプレートの裏側はこんな感じ
2017年12月に製造したことがわかる (バックプレートの製造日)

NVMeから起動させる

電源を入れてF2を連打
BIOS画面に入ります。

Boot Sequence
から
UEFI:SPCC M.2 PCIe SSD
にチェックを入れる。

後のチェックは外す。

ESCキーを押して”Save”
PCを再起動させます。

起動後の確認

「ディスクの管理」を起動

NVMeがCドライブで
ブートドライブになっていることを確認
※今回は1TB の容量で確認できる

ディスク構造がHDDと同じ状態になっていることを確認

クローンが正常に行われたので
HDDをフォーマット。

データ格納に使用します。

あと
NVMeのシステムバックアップを忘れずに!
Window10標準のもので十分です。

NVMe換装後のベンチマーク

起動プロセスは
この手のPCはBIOS読み込みに時間がかかるが
Window10の起動は比較にならないくらい早い

ベンチマーク

HDD

NVMe

音速の世界に突入した感があります。
数字だけ見ると圧巻!

Disk Info

HDD

NVMe

HDDが使いまわし品ということがよくわかります。
リードエラー
シークエラーレート
値がすげーな!

それでも2.5インチHDDの2TB は
貴重なのでこのまま使用します。

ちなみに
NVMeの温度は
4kのエンコード中も
大容量のファイルコピー中も
40度前後と安定しています。

最後に

正直
NVMeの世界を味わうと
HDDに戻れない。

今回
中古で手に入れた
“Dell Precision 5520”

実売価格(税込・送料無料)
63,800円

値段だけ見るとかなりお得です。

ちょうど車検が切れた
車のような感じで
販売しています。
※Amazonや楽天はぼったくり値段
オークションは程度がかなり悪い上にぼったくり値段

NVMe換装できるか
SSD換装できるか

の選択で
その後の世界が変わります。

 

今回は
容量の大きいHDDから
容量の小さいNVMeへの
クローンができるということがわかりました。

 

後は
・メモリ:32GB
・Wifi:Wifi6
・パネル:3840×2160

の交換が可能です。

※4kパネルのタッチスクリーン機能は
今回のPCに端子がないため機能しません。











でもパネル交換する際
ベゼルが再利用できないとか
書いてあるからちょっと検証が必要

 

あと
中古で手に入れた
PCの各種ドライバは
最新版に更新するように!

ドライバ・BIOS はここから

出来ればBIOSも更新!
DellはWindows上から
BIOS更新できるので楽ですよ。
※BIOS更新失敗したらPCはお陀仏ですが・・・

 

今回はここまで

それじゃまた!

 

 

 

 

Dell Precision 5520のHDDをNVMe m.2へ交換しよう!” に対して2件のコメントがあります。

  1. username より:

    > ※バッテリーの固定ネジが最初からありません。
    これあなたが自分で外したサービスタグのネジで止まってたんじゃないですか?

    1. studio3dr より:

      userneme様
      返事が遅くなり申し訳ありません。

      ご指摘の固定ネジの件ですが
      私の写真が間違っております。

      ご指摘の通り写真の箇所はサービスタグのネジ箇所です。

      本来載せるべき写真はサービスタグ以外の箇所で
      ネジ止めされていない箇所があり
      その写真を掲載すべきでした。

      今、山奥におり
      ネット環境がないため
      麓に下り次第
      写真の修整を行います。

      ご指摘いただきありがとうございます。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください