能登半島地震 役に立っているもの 電源編

2024年1月1日 16時06分
能登半島にて最大震度7の地震が発生しました。

私は子供と一緒に散歩をしている最中
突然の縦揺れ
そして間髪入れずに横揺れに。

歩いている道路には被害が無く
そのまま家まで歩いて帰りましたが
周りの住宅からは大勢の住人が外に出てきて
「避難場所はどこ?」
「公園へ逃げろ!」
など混乱が起きていました。

我が家もあらゆる荷物が飛び散り
壁に穴が開き、外壁も割れましたが
幸い倒壊はせず普通の生活を送る事が出来ました。
※ただし家の修理は必要

ただ
本当に困ることが起きたのはこの直後です。

長引く停電

しばらくは電気が来ていたのですが
突然停電になり、そのまま夜を迎えることになりました。

近所では電気が来ている個所もあるので
一時的かと思っていましたが
その後1日以上の停電が続きました。

EcoFlow DELTA2 やはり役にたたない(適材適所)

以前に書いた記事


さー今こそ
ポータブル電源の真価を発揮するとき!

・・・・・・・・・・・・・・・
というわけにはいきませんでした。

というのも
満充電で使える電気の量では
せいぜい冷凍庫1台に使うのが精いっぱいで
その他の電化製品を使う事が出来ません。

北陸の冬には太陽が出ないのでソーラーパネルは役に立たない

夜になればソーラーパネルなんて全く役に立たず

ましてや冬の雪が降りしきる中、発電なんてまったくしてくれません。

容量が大きいポータブル電源とは言え
停電解消までバッテリーが持つことはありませんでした。

結局冬ということもあり
室温も6度前後と低く
食材を外に出しても
全く問題がありませんでした。

ポータブル電源はというと
冷凍庫を12時間動かす程度で
バッテリーが切れてしまいました。

最後に頼るのは発電機

はい!
以前の記事にも書いたように
結局頼るのは発電機でした。

ポータブル電源の半分以下の値段で
仕事はその何倍もしてくれます。

年末に下記の製品を購入しています。
「JMIG-1700」

久しぶりに新品の発電機を購入

結局
我が家は基本に立ち返る防災計画になってしまいました。

が!
結果として功を奏した形になりました。

最後に頼るのは発電機なんだよな。ガソリン無ければ文鎮だけど。

1700Wの発電能力があるため
1系統はポータブル電源の充電
1系統は10mのコードリールを使って必要な家電に使用

ガソリンを満タンにすれば4時間以上稼働してくれるので
携行缶20Lを用意すれば20時間は稼働してくれます。

では実際にどうゆう風に使用したか説明します。

ポータブル電源

こちらは充電がメインですがパススルー機能があるため
1000W以内なら充電しながら電気を使用することが可能です。

気温が低いとイマイチバッテリーの持ちが悪い というか悪すぎ!

ですが
メインで使用するのは夜になります。
あくまでも発電機のサブとして利用

利用時間は
16時~9時までの間です。

利用した家電は以下の通り
・ONU:ルータ:L2Switch ※24時間稼働
・モバイルバッテリー充電
・クリップ式電灯 ※24時間稼働
・冷凍庫 ※24時間稼働 発電機併用
・ノートPC ※24時間稼働

通信系と情報系は24時間稼働が可能

夜や朝の食事は
カセットコンロがあるので
そちらで調理をしています。

殆どが情報を集める機器を駆動させるのに使用していました。

通信系と冷凍庫なら朝までバッテリーがギリギリ持ってくれますが
恐らく室温が低いためバッテリー性能が落ちたのも持ちが悪い理由の一つです。

発電機

こちらは大活躍!

小規模発電機の割には端子は充実しています。直流が使えるのでバッテリー上がりの対応も可能です。

・洗濯機 ※使用するときは全電力を使用する。
・ホットカーペット
・ポータブル電源の充電
・モニター3台
・デスクトップPC
・IH卓上コンロ ※ポータブル電源を使用していないとき
・冷凍庫 ※上と同様
・冷蔵庫 日中のみ 夜間は電源OFF状態

主にポータブル電源では使えない家電を中心に
利用しています。

なんにしても洗濯機が使えるのは助かりました。
起電力が大きいので発電機は
洗濯機のみしか利用できませんでしたが
それでも十分な仕事をしてくれました。

後は近所の充電スポットにしていました。

ですが
夜の使用は一切していません。

発電機の問題点

言わずもがな
「騒音」と「振動」

ガソリンを燃やす以上
どうしても爆発音と駆動音が響き渡ります。

日中は我慢できても
夕方以降はうるさいし振動も凄い!

申し訳ないけど夕方以降は運転を見合わせてます。

運転操作手順の通りにすればエンジンがかかります。

そういう意味では
ポータブル電源が全く使えないってわけではありません。

要は適材適所ってことです。

あとガソリンが無いとただの置物です。
現状20Lで足りましたが
長期間となると20L追加したほうがいいかもしれません。
※消防法で自宅保管は39Lまで保管可能 40L以上は届け出が必要
届け出は個人レベルではとてもハードルが高いです。
下記リンク参照
https://www.city.higashihiroshima.lg.jp/soshiki/shobo/7/1/25579.html

あとガソリン購入時はセルフスタンドは殆ど対応して無く
有人スタンドで「身分証明書」提示・「使用目的」記載
する必要があります。
必ず指定の携行缶を用意してください。

携行缶・右上の空気弁を開いてからメインを開く

また携行缶の取り扱いを間違えると
ガソリンが噴き出て火災の原因にもなるので注意が必要です。

オマケ 暖房

電気も灯油も使わず
「薪」「炭」
で行っています。

我が家は以前から灯油を使った
暖房器具を持ち合わせてなく
暖房は薪か炭に頼っています。

写真の炭は購入したものですが
実際は殆ど自前で炭を作っています。

※自分の山の敷地で地面に穴を掘って炭を作成している。

薪はほかの作業で使った木の木っ端を燃やしてます。きれいに見えるのは上っ面だけ 下はぐちゃぐちゃに詰めてます。

市販品の炭も使ってみないと自作の炭の良さがわからない。

松葉を固めた備長炭もどき 最後まで燃え尽きないのが難点

一酸化炭素の問題はありますが
まー煮込み料理もできるし
上手に付き合えば24時間の暖房にもなるし
洗濯物も乾く!

結局頼れるのは過去から利用されている
今は見向きもされなくなった不便な道具だってことです。

ちなみに上記の写真の炭は着火しにくいですが
着火すれば結構長持ちしてくれます。

自前の木炭より扱いが難しいので
二度と買いませんが。

災害時は過去の遺物が使えることが判明

・発電機
・カセットコンロ
・薪
・炭

この4つがあれば
・電気の確保
・調理の確保
・暖房の確保

ができることを再確認出来ました。

現在は
電気も復旧し井戸水も出るようになったので
発電機の役目は終了しています。

88%もすぐに50%を切ってしまう。

ポータブル電源は
値段の割には使い勝手が悪く
過去の検証と同様
実際の災害時にもあまり役に立たないことを実証してくれました。

寒いとバッテリーの持ちが最悪です。
みるみる減っていくので
最後10%まで来ると
すぐに終了になってしまいます。

電気の次は水の対策が必要

まだ地震の真っ最中で
24時間揺れています。

我が家は偶々自宅被害が少なかったので
幸いにも日常生活を送れています。

ですが
本当の被害が出るのはこの先だと踏んでます。

何もないことが一番ですが
北に震源が移動しているってことは
南に下ることもあり得ます。

次の災害に備える課題はまだあります。

そう「水」です。

実は「水」も対策をしています。

現在、被災地は「水問題」が発生しており
衛生環境の悪化が懸念されています。
っていうか懸念じゃないです起きてます。

目の前に大量の水や雪があっても
利用することが殆ど出来ません。

ですが
対策を打っていれば
多少なりとも対応が可能です。

次回は
24時間365日
「水」を確保するための工夫を紹介します。

と言っても
雨水や雪を利用するだけなんですけど。

 

最後にこれだけを言っておきます。

「ポータブル電源を買うのはやめろ」

あんなもんに10万以上の価値はない!
隣近所に分け合う容量もないので
使うにも「使えない」「使いにくい」

結局避難所に持って行っても
すぐにバッテリーが無くなるので
購入する価値はないです。

「同じ買うなら発電機を買え!」

値段は半分以下で
被災した人たちへの利用も可能です。

ガソリンは被災した車から抜くことで
24時間以上の稼働が可能
かつ電気のありがたさを実感できます。

被災時はうるさくても電気を利用してもらうことで
多少許してもらえます。

人込みで使用することは出来ませんが
充電スポットを設ける形にすれば
ポータブル電源よりよっぽど利用価値があります。

なので
「ポータブル電源を買うのはやめろ」

今回はここまで
それじゃまた!

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