FullHDからSDへダウンコンバートする。

撮影の仕事をしていて困った問題が一つあります。
それは納品物をFullHDで撮影した映像を
SDにダウンコンバートしなくてはいけないことです。

せっかく綺麗なFullHDの映像をわざわざノイズだらけのSD画像に。

今回はSD画像にダウンコンバートしても綺麗な映像にすることを
目的とした人柱的内容になっています。

映像サイズ

ご存知の通り
FullHD 1920×1080
SD 640×480
もしくは 720×480

FullHDとSDとでは
映像サイズとして全く違った規格になります。

今回の目的映像サイズは
720×480へのダウンコンバート

つまりS端子を使った映像に仕上げます。

なぜSDサイズにしないといけないのか?

単純な理由です。
DVD規格に合わせる納品する必要があるからです。

ソフトウェアでダウンコンバートする場合
SDに合わせるために
撮影設定を
「17M 60i」
にしなければなりません。

「24M 60P」
で撮影した物をSDにダウンコンバートすると
なぜか映像が破綻してしまいます。

ソフトウェアを使ってダウンコンバートを
何度か行って納品しましたが
正直酷い映像にしかなりません。

※使用するソフトウェアによっては条件が変わります。

ソフトウェアが駄目ならハードウェアで試す。

AviUtlを10年以上使用していますが
サイズを小さくした映像をFullHDTVで見ると
見れたもんじゃないことは経験済みです。

それは当たり前田のクラッカー

ソフト的にサイズを含めて小さくしている以上
アップコンバーターを入れないと
画面が破綻するのは当たり前です。

FullHDをSDにダウンコンバートする
ハードウェアをかませてTVに出力する場合は?

HDMIが無いTVを使う場合に使う手法です。

国内メーカで作っているのを探したけど
見当たらなかったので、人柱的にこちらを購入しました。

必要条件として
S端子(720×480)必須

購入したのはこちら
コンバーター HDMI 変換 to コンポジット映像信号/S端子 アナログ変換器

開梱

S端子ケーブル
RCAケーブル
がついています。

付属ケーブルはくにゃくにゃで
簡単に断線しそうです。

10年以上前はS端子ケーブルの種類も多かったのですが
今じゃ探しても国内メーカー品が見つかりません。

品質の良いケーブルを探すのも一苦労しそうです。

端子類

HDMI入力
PAL/NTSC切り替え
CVBS/S-VIDEO切り替え
電源端子

今回の目的に合わせて
1:NTSCに切り替える。(日本だから)
2:S-VIDEOに切り替える。
を最初にしておきます。

反対側
RCA端子
S端子

S端子は挿す向きがあるので間違えないように。
無理して挿すと端子壊れるよ。

ACアダプタの規格
OUTPUT 5V-1A
筐体の割にはアンペアが高いです。
映像関係のACアダプタで
5V-5Aってのもあるので以外ではないですが・・

取扱説明書

紙が一枚入っていました。
見ればわかるので問題ありません。

実際に使ってみた

すみません
映像はありません。

が!
この機械使うには順番があります。

最初ACアダプタを付けてから
各端子を接続し映像を出力したところ
画面がノイズだらけ!

エージングしないといけないのか?
と思って8時間電源入れっぱなしにしたけど
まったく改善されませんでした。

なので端子の接続順番を色々試してみました。

その中で最適だったパターンが以下の通りです。

筐体側
必ずNTSCにする。
必ずS-VIDEOにする。
①HDMIケーブルを接続
②S端子・RCAケーブル(音声のみ)を接続

テレビ側
①S端子・RCAケーブル(音声のみ)を接続

これが終わった後
筐体側
①ACアダプタを接続し電源を入れる

この順番で行わないと画面にノイズが発生します。
考えればわかるんですが
電源を先に入れるとアンプ側のノイズが先に出るので
映像に影響が出るんです。

久しぶりにアナログ端子を触って基本を忘れていました。

見た目の映像

映像がないのであれですが
ソフトウェアでダウンコンバートするより
綺麗です。

でも残念なことに文字はつぶれて読めません。
それは仕方ないかと諦めます。

どうやってDVDにするの?

ここからは凄く面倒な手順で作業を行う予定です。

上記以外で必要な機材は
1:出力側PC(編集PC)若しくは再生プレーヤー
2:入力側PC

①撮影したFullHDの映像を普通に編集作業をします。
②編集が終わった映像を「iso」出力を行います。
③PCのHDMI出力ケーブルを上記設備に接続します。
③出力側PCはDVDソフトを利用して映像を映します。
④ダウンコンバートされた映像を別PCを利用して取り込む
⑤取り込んだ映像を出力側PCに戻して再度編集作業を行う。
⑥オーサリングしてメニュー付きのDVDを作成する。

※②の段階でオーサリングして
再生プレーヤーで出力するのも有りです。

あ~ら面倒な手順。

でもこれくらいの手間を使わないと
SD映像として見れたものにならないと思ってます。

今まだ①の段階で
全てを試していません。

それは何故か?

④の入力側の設備を購入していないからです。
まずはきちんと出力できるか試してから
入力側の設備を購入しようと思ったからです。

ただ懸念はあります。
映像信号は設備を介すると弱くなり
映像がぼんやりとした感じになるからです。

これも人柱にならないとわからない部分なので
購入して使えるかどうかのレポートを別の機会に行います。

今回はここまで!

 

 

 

 

 

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