Insta 360 ONE R 1インチ
を購入し
使用していると
色々な人がレビューに記載しない
不都合な真実がわかりました。
恐らくレビューしている人たちは
機械的特性をきちんと検証しないんでしょうね。
撮影の特性のみ伝えても
都合の悪いことまできちんと検証することが
本当のレビューだと思うんだけど。
なので
今回の内容は
メーカーにとって
あまり伝えてほしくない内容になります。
というより
きちんと検証したうえでファームウェアを出せ!
ファームウェアは最新版を当てています。
今回は
不都合な真実と
新たに分かった便利機能をまとめます。
不都合な真実:連続撮影時間
どのサイトにも詳しく記載がないため
全ての項目を調査
プロ・ベーシック
共に同じ条件で調査を実施
そして分かったことは
連続撮影時間がバラバラだということ。
ちなみに連続撮影を実施すると
撮影時間 → 保存時間 → 撮影時間
と繰り返しながら連続撮影を行います。
メーカサイトのスペック表には
バッテリーを使用しての連続撮影時間なのか
MicroSDカードに書き込む連続撮影時間なのか
不明です。
これをもとに検証しました。
5312×2988@24/25/30fps
3840×2160@24/25/30/60fps
2720×1530@24/25/30/60fps
1920×1080@24/25/30/60/120fps
実証した結果は以下の通り
5312×2988@24/25/30fps
24/25/30fps は60分連続撮影可能
3840×2160@24/25/30/60fps
24/25/30fps は90分連続撮影可能
60fps は60分連続撮影可能
2720×1530@24/25/30/60fps
24/25/30fps は90分連続撮影可能
60fps は60分連続撮影可能
1920×1080@24/25/30/60/120fps
24/25/30fps は90分連続撮影可能
60fps は60分連続撮影可能
120fps は30分連続撮影可能
という具合に
連続撮影時間が異なります。
先ほど書いたように
撮影時間 → 保存時間 → 撮影時間
を繰り返しながら
MicroSDカードいっぱいまで撮影してくれます。
不都合な真実:保存時間
これは短時間撮影なら
あまり問題になりませんが
以下の条件だと問題が発生します。
・外部電源を使用して連続撮影
・MicroSDカード容量いっぱいに連続撮影
を行うと
連続撮影時間後の保存処理に時間がかかります。
具体的に
3840×2160@60fps
の設定で
120分連続撮影する場合
60分まで撮影をし
その後10秒以上かけて保存処理を実施します。
保存処理後、撮影が継続されます。
撮影自体は止まらないが
保存処理のため、その間は撮影が止まる。
そのため10秒以上フレームが抜けてしまいます。
これは解像度が上がると
保存時間はもっと伸びます。
ファイルが分割されるため
連続映像に編集しようにも
保存時間分、映像がないため
映像をつなぐことができません。
私のように流しながら
後で編集するスタイルには
ちょっと致命的です。
不都合な真実:発熱・熱暴走
色々なサイトで
発熱による熱暴走について
記載はありましたが
実際、筐体はどれくらいの熱を出すのか
具体的な数字がありませんでした。
実際、どれくらいの発熱か調査しました。
このカメラは発熱することで
・ノイズ
・モアレ
・バンディング
・パープルフリンジ
が派手に発生します。
条件
・5312×2988@/30fps
※ほかの撮影条件でも同じ結果になります。
ちなみに
発熱がひどいため
ヒートシンクをつけた状態で計測しています。
ヒートシンク部
43.1度
ヒートシンクがなければ
50度を超えます。
液晶ディスプレイ部
44.9度
こちら前面にヒートシンクがあるのでこの程度
ヒートシンクがなければ50度に達します。
カメラ後部
41.3度
実際には45度前後で
特にディスプレイとの接続部の発熱が酷いです。
現在1月の寒い時期なので
寒い部屋で耐久試験をしても結果が出ない。
なので
家にある蓄熱暖房機の上にのせて
気温40度以上&無風状態を作り
耐久試験を実施
結果:
ヒートシンクなし:20分持たずにオーバーヒートによるフリーズ
ヒートシンクあり:256GBのMicroSDカード一杯まで連続撮影が可能
ヒートシンクがあれば
気温が高い状態でも連続撮影が可能なことを確認
ただ連続撮影後
カメラから変な匂いがするので
機械的な負荷は相当なものと判断
実際
外で撮影する分には
気温が40度になることはないし
風も吹いてくれるので
ヒートシンクがあれば
カメラの負荷もそれほどでもないと思います。
※ただし自己責任でやること。
不都合な真実:発熱の影響でレンズカバーが結露する
発熱でカメラがフリーズするのは定番ですが
一番の問題はレンズカバーが結露すること。
このことで
・モアレ
・バンディング
・パープルフリンジ
が大々的に発生
※結露が表面上見えなくても
温度により陽炎現象で光が屈折する
光学特有の不都合が発生します。
レンズカバーいらない?
ってなるけど
無いと本体レンズに傷が入りやすくなる。
そして
撮影した映像にも結露部分が映り込みます。
発熱したことで起きるので
レンズカバーを外して付け直しても
結露するので対策しようがありません。
冬だけに起きる現象なのか
不明ですが、ちょっと勘弁してほしい現象です。
以上が
誰も伝えていない不都合な真実です。
短時間の撮影なら問題ないのか?
と思わないほうがいいです。
2分程度で40度超えますから。
次は
色々試して分かった便利機能です。
便利機能:バッテリーがなくても撮影可能
付属の赤いバッテリー
これがなくても
モバイルバッテリーから給電すれば
撮影可能です。
給電状態になりますが
バッテリーはフル表示で
256GBのMicroSDカード一杯まで撮影可能です。
おまけに
発熱も気持ち程度ですが
多少減ります。
付属のゲージに入れることが出来なくなる
デメリットもあり
これで使う意味があるのか?
と思うかもしれません。
使う意味があるんです!
Insta 360 ONE R 1インチは
重さ166gあります。
ヒートシンクをつけたことで
メーカ スペック:158.2g
より重くなっています。
ですが
バッテリを取り外すと
132gまで減量できます。
軽くなることで
アクションカメラ用ジンバルが使用できます。
便利機能:ジンバルが使用可能
130g台は
通常のアクションカメラ相当の重量になり
ジンバルを使用することができます。
※アクションカメラ用のジンバルは
160gを超えると使えないのが殆ど
手持ちの
ZHIYUN:RIDER-M
これに
Insta 360 ONE R 1インチ
を載せることが可能になる。
実際使用するには
チューニングが必要だが
問題なく使用可能
バッテリーがない分
高さもないので
固定に
モビロンバンドが使えるようになる。
写真はただの輪ゴム
Insta 360 ONE R 1インチ
は「ベーシック」だと
内部で手振れ補正をするため
手振れ補正が殆ど効きません。
ジンバルが使えるのは
ハードウェアの手振れ補正になるので
編集作業が結構楽になります。
※「プロ」だとソフトで
手振れ補正が使用できるが
PCにソフトをインストールすると
バックドアを仕掛けられるので注意。
WireSherkなどで調べるとわかる。
スマホは知らん。
ジンバルの強みを運用できるため
付属バッテリーを使用していません。
最後に
機械は使い倒してなんぼ
そして機械を手にした人のほとんどは
”機能面だけ”をアピールして
”機械の本質”に目を向けません。
カメラも機械です。
機能面だけを調べ公表しても
まったく意味を成しません。
「機械の本質があっての機能」
とは言え
正直、この手のカメラは
ファームウェアの仕上がりが
機械の本質を引き出す最大の問題点になります。
製品自体
品質管理で弾かれた
寄せ集めB級品の部品で製造してるんだからさ。
レビューする人たちは
性能面のアピールはいいのですが
機械として実用可能なのか?
問題個所はないのか?
発熱することでノイズが乗りまくり
バンディングもモアレも酷くなる
と言う
不都合な真実も
しっかり調査し
対処方法も考えてレビューしてほしいものです。
対策が必要な製品は
SONYのαシリーズも同様なので
メーカーとして製品に向き合う姿勢に疑問を持ちます。
今回はここまで
それじゃまた!