Insta360 ONE R
モデルの1インチを購入した際
360度モジュールも購入しています。
なかなか
遊び倒す機会がなかったのですが
とあるイベントで使用するため
具体的な使い方を含め確認してきました。
360度VR映像が撮影できる!
という期待より
まともな映像が撮れるのか?
提灯記事
でお茶を濁すより
実際の映像で確認しました。
360度の解像度
自分たち世代だと
ゼータガンダムのコックピットがイメージされます。
あの
フローティングコックピット憧れました。
世の中に沢山の360度映像が出ていますが
Insta360 ONE Rの売りは「5k」です。
何故「5k」なのか?
編集するとすぐにわかります。
実際の解像度は以下の通り
5760×2880@30fps
5760×2880@24fps
5760×2880@25fps
3840×1920@50fps
3840×1920@30fps
3008×1504@100fps
撮影モードは
色々ありますが
今回は「動画」のみの確認です。
それじゃ
実際の映像を確認してみましょう。
こ・これが5kの世界か・・・
撮影場所は
金沢駅とひがし茶屋街
設定値は
5760×2880@30fps
最初は
金沢駅です。
ぐぇ・・・・
なんだ
このポンコツレベルの解像度は・・・・
金沢駅はトラス構造で作られているため
レンズ性能を試すにはいい場所ですが
もうね・・・・・
見れた映像ではないです・・・
実際
グリグリ動く映像が撮影できますが
どう設定を触っても
出来上がる映像が最悪レベル
と批判していますが
これは仕方がないのです。
というのも
360度カメラの構造を考えると
仕方ないんです。
「5760×2880」で
360度映像にする関係
モニターで確認すると
「5760×2880」の一部分を見ていることになるため
どうしても解像度が落ちてしまいます。
あくまでも
360度で「5760×2880」
そのために「5k」という
解像度にしているんだと思います。
実際「4k」で撮影すると
とんでもなく酷い映像になります。
次は「ひがし茶屋街」
文字が潰れて読めない・・・
実際の動画で見ると
まぁ~何とか見れる映像ですが
手前だけが多少見れるだけで
奥は映像が潰れて見れたものではないです。
あともう一つ
太陽の映り込み
「フレア」「ゴースト」
が半端じゃありません。
レンズに太陽光が入ると
反射しまくって
映像が破綻します。
お昼時はいいかもしれませんが
朝日や夕日を撮ろうとすると
出来上がりの映像にがっかりします。
360映像の謎
人間の目は
手前の映像を見るようにできています。
奥の映像は
意識しないと見ない。
なので
この程度の映像でも
多少満足してしまいます。
ただ
360度映像で疑問なのは
どうやって合成しているのか?
この謎を解くヒントが
映像に映っていました。
Insta360 ONE R 360度モジュールは
自撮り棒を消すことができます。
実際使用した自撮り棒は
何かを買ったときについていたおまけです。
この自撮り棒で
撮影した動画を切り取りました。
自撮り棒が消えています。
手元は若干残っていますが・・・
じゃ同じ場所の映像を180度回転して
上空を見てみると・・・
おぉー
4次元空間が・・・・
「どらえもーーーーーん!」
青空や天井だとなかなか映らないのですが
金沢駅の天井は
トラス構造なので
映像のゆがみがハッキリ映ります。
実際に
撮影した映像の
上空を見ることは
殆どないため
気にはならないですが
消える自撮り棒の謎は
こういうカラクリがあるってことがわかります。
360度映像を作成する
これは
拡張子が「insv」のため
「InstaStudio2021」
を使いしかありません。
拡張子を
「mp4」
に変換すれば
通常の「mp4」映像になりますが
映像2個をスティッチする作業が
別途発生するため、かなり面倒です。
作成は簡単
「ファイル」→「フォルダを開く」
を選んで360度映像が入ったフォルダを選択するだけ
こんな画面出ますが
右上×で画面を消して
編集画面を出します。
右のボックスの中に
スティッチする際の設定がありますが
これはお好みで。
その時の映像により
「ダイナミックスティッチング」
※アクションカメラ風に派手な動作を撮影した場合
にチェックを入れたり
色々試してみてください。
ただいまいちわからないのが
このカメラ「log」撮影ができるんだけど
グレーディングの項目がないんだよね。
本家ソフトウェアに
「LUT」がダウンロードできるのに。
ソフトウェアの中を漁ると
lutはあるけど
これってPremireで使うんだろうか?
それとも
「色彩鮮やか」のチェックを入れると当たるのか?
仕上がり見ても
そんなに変わらないので
正直「Log」撮影のメリットを感じていません。
本家「LUT」は
「DaVinci Resolve」
で使えることは確認している。
ただ
「DaVinci Resolve」でグレーディングしたあと
「Fusion」で3D映像の作成を行っても
きちんとスフィアにならなくて
360度映像作成まで至ってません。
だ・だれかオラに知識を・・・・
グレーディングした映像は
「InstaStudio2021」で
作成した映像より遥かに綺麗になります。
ですが
実際360度映像を編集するには
とてつもない罠が待っています。
VR編集には高性能PCを用意する必要がある
ぶっちゃけ
「5760×2880」
の映像を編集するので
「3840×2160」
の映像を編集するよりPCパワーが必要です。
おまけに
360度スティッチングをするため
猶更PCパワーが必要です。
「3840×2160」
の映像を編集するのに
苦労しているPCでは時間の無駄
試しに
年末に購入した
Dell precision 5520
CPU : core i 7 -6820HQ
memory : 16GB
VGA : NVIDIA Quadro M1200(4 GB GDDR5)
程度のPCじゃ6分40秒の映像を
エクスポートするのに136分もかかっています。
フリーズしてる?
って思うくらい
とても重いです。
まぁ
映像編集PCがあるので
そちらで作業する分には
6分の映像を10分かからず完了してくれますが
60分だと90分程度かかるので
ロングになればなるほど
作業時間はかかります。
映像編集PCスペック
CPU : AMD Ryzen™ Threadripper™ 3960X
memory : 64GB
VGA : GeForce RTX 2070 SUPER
※ただし仮想空間で運用しています。
あと
H.265でエクスポートすると
VGA使用率下がります。
CUDAを使いたい場合は
H.264でエクスポートしたほうが
作業時間は多少短くなります。
映像の出来はどちらも変わらないです。
好きなコーディックで作業すればいいかと。
AIエフェクトもチェックを入れると
劇重です。。。。
ビットレートは最大にしないと
見えた映像になりません。
あ!
解像度下げたら時間短縮できる?
って試したけど
あまり変わりません。
ちなみに
妥協した設定でエクスポートした映像は
見れたものではないですよ~
と
まぁ色々試した結果
高性能PCを用意するしかない!
という回答に行きつきます。
VR金かかるって本当だね。
最後に
この手のカメラが使える瞬間って
企業のプロモーションビデオ
ではありません。
実は
このカメラを買った理由は
入学式・卒業式を撮影するためです。
一眼レフカメラで動画撮影する場合
カメラを向けた方向だけしか撮影できませんが
360度撮影できるカメラだと
全ての映像がフレームに収まります。
入場するところから
着席
退席
するまで
すべての映像を取得することができるメリットは大きいです。
Insta360 ONE R
最大の弱点
音声の悪さも別撮りするので
編集時に音合わせをするだけでOK
カメラサイズも小さいし
長い自撮り棒で頭の上から撮影しても
フレーム気にせず
全ての映像を取得できる。
実際
卒業式で使用しましたが
映像の悪さのデメリットより
全ての映像が取得できる
メリットのほうが大きかったです。
イベントを丸撮りできることを考えると
使い道の幅が格段に広がります。
正直一眼レフのカメラの映像と
混在した編集は無理ですが
雰囲気を味わう分には十分すぎる映像です。
まぁ
使うところを選ぶカメラではありますが・・・・
あと熱暴走は
1インチよりましです。
気温が低いってこともありますが
3月時点で熱暴走で止まるってことはなかったです。
まだ
写真・バレットタイムなど
試していない機能もあるので
試したら報告します。
今回はここまで
それじゃまた!