Insta360 RS 1インチ 360度 の熱対策
Insta360 RS 1インチ 360度
発売されて1年が経ちました。
手を出すべきかどうか悩んで
1年・・・・・
悩みに悩んで
中古で手に入れました。
映像や操作方法などは
他のblogやYoutubeを参照してください。
さて。
Insta360シリーズを含め
アクションカメラは
小さい筐体にスペックを詰め込みすぎて
廃熱がうまくいかず撮影が止まってしまいます。
これは
「屋内・屋外」
「夏・冬」
関係なしで発生します。
対策としては
以前記事にした
この時と同じように
ヒートシンクを貼って熱対策ができるのか?
を試してみたいと思います。
用意するもの
・ヒートシンク
・熱伝導テープ
の2点
何故
熱伝導テープが必要なのかは
後の作業で分かります。
あと、外部マイク搭載用に
アルミのゲージも用意しましたが
これも熱対策で使用します。
最初にノーマル状態で温度を測る
実際の運用環境を無視して
・気温34度
・閉鎖空間
・無風
の状態でどれくらい温度が上がるのか確認しました。
録画を開始して1分
55度に達しました。
それでも録画をしてくれますが
10分持たずにエラー画面が表示されます。
動作温度:-20℃ から 40℃ まで
確認すると
カメラ側とユニットの接続部分の発熱が酷く
バッテリーとユニットの接続部分は温度が低いです。
またカメラ側の発熱も45度前後で推移しています。
屋外が35度で風がある日に
歩いて確認しましたが
10分持たずに撮影が止まってしまいます。
うん
使い物にならない。。。。
放熱対策をしてみる
正直試行錯誤をしながら
対策を実施しています。
・ヒートシンクの作業
今回のカメラは360度カメラなので
そのままヒートシンクを貼り付けたら
思いっきりヒートシンクが映り込みます。
なので!
ヤスリでゴシゴシと高さを調整します。
ヒートシンクに
元々貼ってあった熱伝導テープを剥がしての作業になるので
別途、熱伝導テープが必要になります。
まぁー
この作業が大変!
小さいヒートシンクを
指でつまみながらヤスリ掛けをするので
時間がかかります。
2mmほど削り
熱伝導テープを貼り付けて
カメラ映りが無いことを確認します。
1個のヒートシンクを削るのに1時間近く・・・・
それを2個・・・・・
指と爪がヤスリで削られて痛くなります。
本体カバーの作業
これは単純に
熱伝導テープを貼るだけ。
熱伝導テープを貼ったら
本体を収納
この時、熱伝導テープは
本体カバーだけに張り付けて
本体に熱伝導テープがつかないようにしています。(試しの段階)
アルミゲージの作業
これはあまり意味なかったかも。
本体カバーが接触しそうな位置に
熱伝導テープを貼り付けましたが
隙間だらけで意味を成しませんでした。
カメラ本体側はピタリと付くが
ユニット側は隙間が出来て意味が無い!
本体をゲージに取り付けて完成です。
対策後の本体
ヒートシンクを削ったおかげで
スティッチングにも問題なし!
放熱対策後
ヒートシンクの温度
同じ環境で
ヒートシンクの温度を測ります。
録画を開始して1分
45度前後を行ったり来たり。
おっ!
温度が下がった!
と期待したところ
アラート表示が・・・・
うーむ
屋内はダメか?
何度試しても撮影が止まります。
ゲージの温度
ゲージに張り付けた
熱伝導テープ
いままで
ゲージが温かくなることはなかったのですが
ほんのり温かくなります。
カメラ、本体カバーと接触していないところは
冷たいままですが
接触している個所は放熱しているようです。
本体カバーの温度
熱伝導テープを介して
放熱をしているのか
47度前後をキープしており
一部の熱はヒートシンクに流れていると思われます。
屋外で試す
こうなったら
屋外に期待します。
気温34度 風のある日
13時~14時30分
屋外で撮影を実施
「歩く」
という条件付きですが
6km:約1時間強のウォーキング中
手で持って撮影をしていましたが
アラートが出ることなく撮影を継続してくれました。
※モバイルバッテリーからの給電
ただ
定点撮影になると
ヒートシンクからの放熱だけでは
追いつかずアラートが表示されます。
手持ちでも三脚でも同様の結果でした。
ちょっと
残念。。。
実際の撮影時は
動きっぱなしなので
ヒートシンクに風さえ当たれば
撮影を継続してくれる・・・・
と信じています。
対策後の感想
室内環境で回しっぱなしの条件を
エアコン付けて
室温25度にしても
10分程度でアラートが出て撮影が止まります。
屋外の場合
お日様が出ていても
気温が高くても
風があれば(歩くという条件があるが)
撮影が継続されるという効果がありました。
ただ
液晶側の温度が依然高く
こちらにもヒートシンクを貼ると
更に対策になるのかな?
と思うのですが
熱伝導テープを貼ると
液晶画面が見えないし
剥がすと液晶のコーティングが剝れる
恐れがあるのでしていません。
恐らくですが
ヒートシンクを貼り付けて
本体カバーに熱伝導テープを貼り付けて
風があるという条件なら
アラートが出ない可能性が高いです。
まぁ~
まだ試行錯誤中ですから。
対策後に気付いたこと
熱伝導テープの粘着力が弱いのか
歩いている最中
ヒートシンクが
落ちてしまいました。
実際、試す際は
ヒートシンクの固定を確認したほうが賢明。
本体カバーがディンプル構造になっているので
(ゴルフボールみたいになっている)
きちんと接着しない可能性があります。
私はヒートシンクを貼った後
ゲージに入れた状態で
ゴムの荷締めテープでぐるぐる巻きにして
固定しなおしました。
※100円均一に4本100円で売っています。
MicroSDカードにも注意が必要
あと
ポンコツMicroSDカードだと
熱にやられて読み込み書き込みが出来なくなります。
なるだけ
信頼のおけるメーカの製品を使った方がいいです。
とはいえ
偽物も多いので結構慎重な買い物になりますが。。。
今のところ
扇風機の風を当てて
容量いっぱいまで撮影できたのは以下の製品
※モバイルバッテリー給電しながら実施
壊れたのは以下の製品
※2年ほど使用しているので恐らく寿命
完走しなかった製品
※相性もあるのかもしれません
最後に
アクションカメラの熱問題は
筐体が小さい分
ミラーレスよりシビアな状態なのは理解します。
ですが
製品として成り立っていないものを販売するのは
どうなのかな~って気がします。
カメラは撮影出来てなんぼですから。
消費者側が対策して
なんとかなればいいのですが
ならない場合はお金を捨てることになるんですよね。
正直
118,000円の製品
機械としてはポンコツレベル
中古でも7万ちょっとで購入
安くないよね?
撮影された映像を見ると
以前使用した360度ユニットより
映像はきれいです。
後
6k撮影の連続時間は29分
撮影容量は12.2GB
※他はまだ検証中
熱対策さえできれば
使える子になりそうなので
他に何ができるか考察してみます。
今回はここまで
それじゃまた!