Lenovo ThinkPad E420を再生する。【無線LANカードを換装】
Lenovo ThinkPad E420
を中古で購入して3年が経ちました。
今まで寿命を更新するために
・HDDをSSDに更新
・USB3.0を追加
を行ってきました。
今回は無線LANカードを更新してみようと思います。
というのも
Bluetoothスピーカーを使いながら
仕事をするうえで
不都合が出てくる場面が何度もあるからです。
Lenovo ThinkPad E420の無線LAN
中古で購入してから
ずっと気になっていたのが
無線LANが「2.4Ghz」しか使えません。
5Ghz帯の無線LANは自宅でしか
使えない規格ですが
混雑している2.4Ghz帯を避けるために
どうしても換装する必要があります。
説明不要だと思いますが
家庭内で2.4Ghz帯は混線しやすい。
この事実だけは変えられない。
それともう一つ
「Bluetoothが使えないという事。」
元々
Bluetoothが搭載されていないPCなので
ドングルで増設しているのですが
インターネット・Bluetooth共に
切断されてイライラします。
それじゃ
無線LANの帯域を
5Ghz帯を利用出来るようにするのが
今回の目的です。
LenovoのBIOS「ホワイトリスト」問題
LenovoのBIOSには
「ホワイトリスト」
というデータベースがあります。
(BIOS起動時のチェックリスト)
ホワイトリストは
メーカ指定の型番が登録してあり
それ以外のパーツの使用は
BIOSで弾くようになっています。
市販されているパーツが
好きに使える仕様にはなっていません。
そのため
Lenovo純正のパーツを交換する際は
事前にBIOSからホワイトリストを取得し
登録されているFRU番号を調べる必要があります。
やり方はいろいろなサイトに書いてあるので割愛
Lenovo ThinkPad E420
BIOSのホワイトリストから取得した
無線LANの
FRU番号は以下の通り
(カード説明はこちらで追記した物です)
FRU番号 カード説明
・60Y3251 ThinkPad 2×2 11a/b/g/n
・60Y3241 Intel Centrino Wireless-N 1000
・60Y3195 Intel Centrino Advanced-N + Wimax6250
・60Y3209 Intel Centrino Advanced-N + Wimax6250
今回の目的である
5Ghz帯の無線LANカードは
「60Y3251 ThinkPad 2×2 11a/b/g/n」
これ一択なので
こちらを購入しました。
「60Y3251 ThinkPad 2×2 11a/b/g/n」を確認
届いた商品は
小さいパッケージに入っています。
新品
と記載があります。
開封して製品を見てみます。
届いた無線LANカードを見ると
取り外しの中古品・・・・
アンテナ取り付け端子も
取り外し跡がバッチリ!
10年前のPCなので
新品はないかな?
と思っていましたが
あからさまな中古品がくるとね・・・・
購入する際
中古品がくる可能性がありますのでご注意を。
左下に
FRU PIN:60Y3251
の記載があることを確認
製品自体は間違いないものが届いています。
【FRU PIN:60Y3251】を取り付けよう!
取り付け作業は
SSD換装と同じ手順です。
Lenovo E420をひっくり返します。
作業を行う際は
必ずバッテリーを外します。
SSD交換の時と同じように
螺子を外します。
螺子を外したら
パネルを外します。
SSDの左下側
赤枠の個所が無線LANカードの位置です。
拡大写真
アンテナ線は指で外せます。
ペンチ等を使うと端子が潰れるので使いません。
あと端子の根本から外そうとすると
アンテナ線が端子から外れて壊れるので注意
アンテナ線を外したら
M2螺子を外します。
螺子を外したら
勝手に斜めに浮き上がるので
無線LANカードを抜き取ります。
左が抜き取ったカード
右が取り付けるカード
無線LANカードカードを外したところ
端子などにゴミがついていないか確認しておく。
新しいカードを斜めに奥まで差し込む
軽い力で入るので力を込めて差し込まないこと
先に螺子を止めます。
アンテナ線を差し込んだら
無線LANカードの交換は完了
外した時と同じように
パネルの螺子を止める。
バッテリーを取り付けたら電源を入れます。
ドライバーは自動で入るので放置
※Windows10の場合は標準ドライバーで動作します。
無線LANカードの交換時間は15分程度です。
デバイスマネージャーで確認する
アクセスポイントに接続する前に
”デバイスマネージャー”を起動させます。
デバイスマネージャーで
新しい無線LANカードが認識しているか確認
今回の作業の中で
Bluetoothドーターカードも追加したので
デバイスマネージャーで確認できる。
【Broadcom802.11n NetWork Adapter】
※Bluetoothドーターカードの取り付けは
とても複雑な手順なので
別記事で取り上げます。
5Ghz帯のアクセスポイントが表示されるか確認
表示されれば交換作業は終了です。
ベンチマークで速度を確認する
2.4Ghzの11n
しか使えなかった
Lenovo ThinkPad E420
5Ghzの11n
が使えるようになったので
ベンチマークで速度を調べます。
どちらとも”11n”で接続しての計測です。
交換前
2.4Ghz 11n
交換後
2.4GHz 11n
交換後
5Ghz 11n
交換後のデータ
データを見る限り
多少の改善はみられるものの
劇的な速度アップは見られません。
交換前 | 下り | 上り | |
2.4Ghz | 11n | 69.18Mbps (8.64MB/sec) | 338.31Mbps (42.29MB/sec) |
交換後 | |||
2.4Ghz | 11n | 98.81Mbps (12.35MB/sec) | 221.68Mbps (27.71MB/sec) |
5Ghz | 11n | 94.2Mbps (11.78MB/sec) | 365.21Mbps (45.65MB/sec) |
データ的に微妙な数字ですが
5Ghz帯が使用できれば問題ないので
今回行った交換作業は問題ありません。
Bluetoothとの干渉が無くなった!
今回の作業の目的は
【Bluetooth】が使用できること
Blootoothドーターカードも換装しているので
使用している
Blootoothスピーカー
SRS-XB40
SRS-XB60
Wireless Pary Chain で使用しています。
ネットでやり取りをしながら
PCで音楽を流していますが
音が途切れることなく
問題なく使用できることを確認しています。
※実際使用するには四苦八苦しますが・・・
最後に
今回は
同時に
Blootoothドーターカードも
追加取り付けしています。
Lenovo ThinkPad E420
で追加できるパーツは
mSATA程度になりましたが
これを追加するくらいなら
SSDの容量アップした方が
容量単価が安いです。
どうせするなら
USB3.0を追加しているので
M.2をUSB3.0で使用する方がいいです。
あとやり残しているのは
【CPU交換】
使えるCPUを調べた結果
TDPが35Wの上位CPUは
【Core i7 2520M】
しかありません。
ホワイトリストで確認すると
【FRU:04W0494】
!!
【Core i7 2520M】
に換装できる!
って思ったけど
今使っている
【Core i5 2450M】
と比べても
スペック的に大したことないので
金額をかけてまでするのは趣味の世界かなっと。
ちなみに
Lenovo ThinkPad E420
はCPU交換可能は確認済みです。
ただし
かなり分解しないと交換が出来ません。
殆ど全バラ状態する覚悟が無い方は
しない方がいいです。
現状できることは
殆どしたので
Lenovo ThinkPad E420
の現役続行確定です。
あとするのは
LCDパネル交換ぐらい。
FullHD化するかは検討中
その前に寿命で壊れるかもです。
今回はここまで!
それじゃまた!