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Lenovo ThinkPad E420 USB3.0 動作不良を解決

以前に
Lenovo ThinkPad E420に
USB3.0を増設しました。

2017年5月の記事でLenovo ThinkPad E420のHDDをSSDに換装する内容を記載しました※5月4日更新増設したUSB3.0を利用したカードリーダを記事にしました。※2020年4月 USB3.0の動作不良原因を特定し解決しました2020年7月27日OBSを使った動画配信について記事にしました。あれから2年SSDに換装したお陰で古いPCでも現役で活躍することが判りました。しかし不満な点が一つありました。USB2.0しか使えないLenovo ThinkPad E420はUSB2.0しかなくUSB3.0がありませんでした。増設するにはExpressCard 34を利用するしかないのですが10年前に廃れ...
Lenovo ThinkPad E420 USB3.0を増設 - 歩け!歩け!歩いて!

その後
順調に動作していたものの
今年に入ってから動作不良に陥りました。

 

USB3.0デバイスとして認識しているが
USBメモリを使おうとすると
USB3.0デバイスとして認識せず
USBメモリなど
USB3.0接続デバイスが利用できない状態になりました。

使えなくなる原因の特定

現在使用しているUSB3.0デバイスは
NECルネサス製USB3.0チップを使用しています。

チップの種類は
「UPD720202」

この情報をもとに
ルネサスのサイトで情報を集めます。

そしてわかったことは
Windows10の標準ドライバーでは
「UPD720202」
は正常に動作しないということでした。

解決するには2つの方法から攻めます。

ファームウェア・ドライバをアップする

「UPD720202」
はかなり古いチップですが
最新のファームウェア・ドライバは
ルネサスのサイトにアップしています。

ルネサスサイト

最新のファームウェア:2.0.2.6

こちらをダウンロードして
ファームウェアのバージョンをアップします

ファームウェアのバージョンアップは
ダウンロードしたファイルをクリック

ライセンス同意書:「同意します」

USBホストコントローラファームウェアアップデータ:「アップデート」

ファームウェアが最新だと下記のメッセージが表示されます。
恐らく現在流通のファームウェアは最新版と思われます。

ドライバのアンインストール

最初に
Windows10の標準ドライバをアンインストールします。

対象:Renesas USB3.0 eXtensible Host Controller -1.0(Microsoft)

右クリックで
「デバイスの削除」を実施します。

 

プログラムと機能

「Renesas Electronics USB 3.0 Host Controller Driver」

をアンインストール

 

再起動を促されますが保留し
スタートから「シャットダウン」します。

PCの電源が落ちたことを確認した上で
デバイスをPCから抜き取ります。

デバイスを抜き取ったら
PCの電源を入れます

ドライバのインストール

PCが立ち上がったら
ダウンロードしたドライバをインストールします。

ダブルクリックすれば
ドライバインストールが始まります。

ドライバインストール後
デバイスを差し込みます

 

デバイスマネージャーを確認

Renesas Electronics USB 3.0 Host Controller
Renesas Electronics USB 3.0 Root Hub

の二つが確認出来たら
ドライバのインストールは完了です。

確認内容

最後に
Renesas Electronics USB 3.0 Host Controller
を右クリックしてプロパティを確認

詳細設定タブ
USB3.0パワーマネージメント機能を無効化する

のチェックを外す

 

ドライバタブ
プロバイダ:Renesas Electronic
日付:2012/08/21
バージョン:3.0.23.0

になっていることを確認

 

これでドライバのインストールは完了です。

 

動作確認

実際の動作確認は
デバイスマネージャーを開いた状態で行います。

USB3.0にUSBメモリを差し込み
デバイスマネージャー画面にビックリマークが出ないことを確認

USBメモリが認識していることを確認

ファイルの読み込み
ファイルの書き込み

を確認し
正常動作すれば
デバイスのドライバインストールは完了です。

WindowsUpdateでドライバ更新を防ぐ

Windows10のUpdateが走ると
標準ドライバへ変更される恐れがあります。

そのために
ドライバ更新を勝手にしない設定に変更します

Windowsの設定を開きます。

 

Windowsの設定を開いたら

「デバイスのインストール設定の変更」と入力します。
※途中で下に表示されるのでそれをクリック

 

「いいえ(デバイスが適切に機能しない可能性があります)」

のラジオボタンを選択

「変更の保存」をクリック

これで
WindowsUpdateで
勝手にデバイスのドライバを
変更されることを防ぐことができます。

ドライバ更新の結果

CrystalDiskMarkでベンチマーク

使用するUSBメモリ

シリコンパワー USBメモリ 32GB USB3.1 & USB3.0

USB2.0の結果
4k Writeは計測できず・・・

 

USB3.0の結果

明らかに
速度が上がっていることがわかります。

最速USBメモリではなく
普段使いの標準的なUSBメモリなので
USB3.0の恩恵を感じます。

※USBメモリの容量がおかしい事になっていますが
動作自体に問題はありません

最後に

Windows10になったことで
過去のデバイスが標準ドライバで動作するようになりましたが
標準ドライバが悪さすることで
デバイスが動作不良になることが多々あります。

その際は
製造元のサイトを確認し
過去のドライバの最新版をダウンロードし
標準ドライバから更新することで
正常に動作することがあります。

あくまでも古い製品に限ったことですが
ドライバは製造メーカのものを使う方が
確実です。

絶対に動作する保証はありませんが
試してみて
正常動作すれば
古いPCを活かすことができます。

正常動作することで
USB2.0しか使えない
Lenobo ThinkPad E420

USB3.0が正常動作したことで
まだまだ現役で頑張ってもらいます。

それじゃまた!

 

 

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