【24時間撮影チャレンジ】SONY α6500 オーバーヒート問題対処
2021年の
テレビ金沢チャレンジ100km
参加の際、スタートからゴールまでを撮影する
【24時間撮影チャレンジ】
今回は
チャレンジに使用するカメラ
SONY α6500
のオーバーヒート問題について
対処方法を考えます。
SONY αシリーズのオーバーヒート問題
SONYのαシリーズは
筐体サイズのコンパクトを売りにして
一眼の世界に革命を起こしました。
筐体サイズは
写真であれば問題はなかったのですが
動画撮影が本格化すると
オーバーヒート問題が顕著になりました。
開発当時は
ミラーレスで動画撮影は
”おまけ”程度の扱いでしたが
現在は主流となり
ビデオカメラを駆逐するほどの勢いになりました。
私が所有する
α6000・6500は29分59秒という
動画制限時間がありましたが
補償対象外の手順を踏んで
制限を解除しています。
そうなると
オーバーヒート問題が
深刻になります。
8月の35度を超す気温の中
α6500は50分以上の撮影に成功しましたが
筐体の温度は高く
機械的ダメージを考えると
連続24時間撮影に臨むには
対策が必要と判断。
オーバーヒートを回避するには
・パッシブ方式
・アクティブ方式
を検討
じゃーどのようにすればいいのか?
試験的に対処した方法が以下の通りです。
オーバーヒート対策 パッシブ方式
【気温35度】の【外は暑い!】
と思いますが
日陰にいれば
さほど暑さを感じません。
外にいるときに暑さを感じるのは
直射日光や輻射熱を浴びているときです。
気温は密度の薄い空気が温まった現象です。
【直射日光】に比べれば大したことはありません。
となれば
最初に考えるのは
カメラに直射日光を遮るようにすればいいだけです。
そうすればカメラが受ける
【温度】の影響を押さえることができます。
日陰を作るための工夫を考えた結果
以下の方法で試作品を作成
1:Rigを組む
カメラに日陰を作るためRigでカメラを覆います。
2:日陰を作る
プラダンを加工し塗装を施しRigのネジ穴に合わせて穴をあけます。
大きい四角はマイク用の穴
3:組み合わせる
レンズまで保護するようにし、
かつ、映り込みがないようにサイズを調整する。
4:マイク取り付けに影響がないようにする。
マイクの取り付けには一工夫いるが問題なく接続できる。
5:リアモニターの確認ができる
フリップさせても映像の確認ができる
パッシブ方式の仕上がり感想
プラダンで作成したゲージなので
軽量で耐久性はばっちり!
日光を遮ることも問題なし!
直射日光を浴びないため
筐体が熱くなることがありません。
マイクの穴さえ加工すれば
雨が降ってもいけるんじゃね?
と思っています。
ただ
試作品の問題として
・塗装が割れて粉になる
・外部配線の穴を作成しなければいけない
・ジンバル取り付け運用時、風の影響をもろ受ける
があげられます。
まだまだ改良が必要と判断しています。
オーバーヒート対策 アクティブ方式
PCを自作する身として
パーツ冷却の
アクティブ方式は常識の範疇
なので
アホな方法を考えてみました。
αシリーズを使う人で動画を撮影する人は
リアモニターを開けて
CMOS+映像エンジンの
排熱処理を行っているはずです。
今回、それを生かして
アクティブ冷却方式を考えました。
α6500が熱くなる個所として
リアモニター中心から右側にかけて熱を発するようなので
そこを中心に冷やすようにします。
使うのは
・ヒートシンク付きファン
・ヒートシンク
・熱伝導テープ
手順は簡単
・ヒートシンク付きファンに熱伝導テープを貼る
・α6500にヒートシンクを取り付ける
・α6500にヒートシンク付きファンを取り付ける
・ファンの電源はUSBなのでモバイルバッテリーから給電
ヒートシンク付きファンに最初からついている
熱伝導パットは分厚いため、採用していません。
ヒートシンク付きファン・ヒートシンクを取り付けた。
ヒートシンク付きファンの風向きを
右のヒートシンクに通るように配置し
熱を発する箇所をアクティブに冷却していきます。
直径2.5cmのファンですが
意外と風が出るので
右隣のヒートシンクをガンガン冷やしてくれます。
ファン音も
静かな場所だとわかる程度で
外で使う分には問題ありません。
回転数は意外と低いので
キーンという高周波音はありません。
気を付けないといけないのは
リアモニターを閉じようとすると
ファンにあたって損傷する可能性があるので
取り付けたらリアモニターはフリップしたままに!
あと
左側にヒートシンクをつけるのは
警告マークが出た時点で考察予定
熱伝導テープの接着性は
しっかりとカメラとヒートシンクを固着してくれます。
外すときはちょっと力を入れれば外れます。
ただし
一度外すと接着性がなくなるので
再度、熱伝導テープの貼り付けが必要になります。
アクティブ方式の試験
実際、運用してみないとわからないので
いつものように耐久試験を行います。
試験条件
・気温:18度
・室温:25度
・モバイルバッテリーから給電
・1TBのSDカードに映像を保存
・4k24p100Mで撮影を実施
・モバイルバッテリーがなくなるまで撮影(7時間程度)
気温が低いため
警告マークが出にくいと思うでしょうが
何も対策をしなければ
10分程度で警告マークは出ます。
ヒートシンクの温度測定
1時間30分を過ぎたあたりで
ヒートシンクの温度を測定
事前の温度を取るのを忘れたので
比べるものがありませんが
動画撮影を1時間30分を過ぎた
リアモニターに
”警告マーク”表示はありません。
アクティブ方式
意外といけるかも・・・・・
あと確認しないといけないのは
ファンの耐久性
どれだけ持つか
耐久試験を続行中
試験段階だが結果は上々
今は冬に向かっているため
暑さ対策試験を行うことができませんが
パッシブ方式
アクティブ方式
共に
いい感じじゃね?
と手ごたえを感じています。
ただし
パッシブ方式はかなり工夫が必要
実際問題として
ジンバルのモータが直射日光を浴びて
オーバーヒートしそうだし。
なんか方法を考えてみます。
まだ半年以上
時間があるので
やり方の工夫を検討して
実践に使えるところまで
持っていく予定です。
今回はここまで
それじゃまた!