MSI TRX40 WIFI M.2 XPANDER-Z Gen4を試す

第3世代 AMD Ryzen Threadripper 3960X

に使用しているマザーボード
MSI TRX40 WIFI

オンボードでM.2を2枚装備できますが

M.2 XPANDER-Z Gen4

を使えば更に2枚M.2を装備できます。

今回は
M.2 XPANDER-Z Gen4を利用して
M.2を増設しようと思います。

ただし使用するM.2は
PCIe3.0仕様の製品です

 

理由は簡単
PCIe4.0の環境で
PCIe3.0のM.2がどれくらいのスペックを発揮するのか?

を確認するためです。

M.2 XPANDER-Z Gen4

マザーボードの付属品として

同梱されている
インターフェースボード
M.2 XPANDER-Z Gen4

冷却ファンが装備されている

冷却ファンがついているように
冷却機能も万全なインターフェースボードです。

 

裏面

ちゃちいチャイナクオリティな製品ではなく
重厚な作りとクオリティで
製品としての完成度が伺えます。

バックプレートもしっかりとした作りになっている

M.2 XPANDER-Z Gen4に使う
M.2はこちら

シリコンパワー SSD 1TB 3D NAND M.2 2280 PCIe3.0×4 NVMe1.3 P34A80

シリコンパワー SSD 1TB 3D NAND M.2 2280 PCIe3.0×4 NVMe1.3 P34A80

PCI-E Gen4環境で

PCI-E Gen3のM.2が

どれくらい性能を発揮するのか
検証目的のために使用します

M.2 XPANDER-Z Gen4にP34A80を組み込む

M.2 XPANDER-Z Gen4

の裏面にあるネジ4本を外します。

ネジ4本を対角線に外す

ネジを外したら

表に返してカバーを外します。

ファンの配線があるので注意

ファンの配線があるので
引っ張るように外さないこと。

M.2を乗せるには上にあるスペーサとネジを取り外す必要があります

ヒートシンク シリコンパットの青カバーの下にあるのがスペーサとネジ

スペーサは
精密ドライバーを利用して
ネジを外しスペーサを外し
スペーサを取り付け位置に移動します

スペーサを外すには精密ドライバーがあると良い

端子に斜め30度の角度で取り付けてネジで固定する

スペーサを取り付け位置に移動したら
”P34A80”
を端子に入れて取り付けます。

シリコンパットの青いフィルムを外し
カバーを元に戻してねじ止めすれば
”P34A80”の取り付けは完成

フィルムを外したらカバーを戻す

対角線にねじを締める

MSI TRX40 WIFIにM.2 XPANDER-Z Gen4を取り付ける

M.2 XPANDER-Z Gen4を動かすには
別途6ピン電源が必要です。

電源から8ピンの線を裏面配線で取り回し
プラグイン配線で空いている個所にコードを差します

中央下の空き8ピンにプラグインコードを差す

配線したところ
作業スペースが厳しいですが
確実に奥まで配線を押し込んでください。

作業しにくいが、確実に奥までケーブルを押し込む

M.2 XPANDER-Z Gen4
を取り付ける箇所は
”E3”と呼ばれる
PCIeスロットの箇所しか取り付けができません

VGA直下のスロットにしか取り付けができない。

”E5”に取り付け可能か確認したが
各種配線があるため
物理的スペースの確保ができず
取り付けできないことを確認しています。

”E3”スロットに取り付けたところ

あとは6ピン電源を取り付けるだけ

今回は8ピン電源のうち
2ピンを使わない構成で電源確保しています。

6ピン電源取付完了

あとはサイドカバーを取り付ける前に
電源を入れてBIOS画面で
P34A80
が認識されれば完了!

と思ったのですが
BIOS画面で確認できず・・・

ただ
PCIeの速度設定は
Gen4にしています。

見る箇所がわからなかったので
一旦作業は完了

そのまま
Window10を起動させます。

ケーブルがごちゃごちゃになってるので整理してから再度カバーを閉める

 

ベンチマークで速度を確認

Windows10を起動させ
”ディスクの管理”
から確認すると
”P34A80”は
正常に認識していたので
フォーマットして
作業は完了

ボリューム(F:)が増設した”P34A80”

ベンチマークで実際の速度を確認します。

メーカーが公表している
”P34A80”のスペックは以下の通り

  • インターフェイス:PCIe Gen3x4
  • 読み込みパフォーマンス(最大):最大 3,400 MB/s
  • 書き込みパフォーマンス(最大):最大 3,000 MB/s
  • 動作温度:0℃- 70℃
  • 耐衝撃試験:1500G/0.5 ms

1GiBの結果

Read値が公称値に届いていないが
Write値は公称値とほぼ同じ

Read速度が公称値に全く届いていない

64GiBの結果

Read値の落ち込みは小さいのはいいけど
RND4K Q32T16の数値がおかしい・・・
何度計測しても同様の結果に

Write値はほぼ半減

前回検証した
CFD販売:PG3VNFよりダウン率が大きいです

RND4K Q32T16の数値は検証の余地あり

ファームウェアが公開されていないので
今後アップされたら再度検証予定

M.2 XPANDER-Z Gen4の注意点

今回一番分かったことは

”M.2 XPANDER-Z Gen4”

は使用環境が固定されているので
”SLI”を構築した際には
ゴミになるということがわかりました。

”E5”に取り付け可能であれば
利用価値があるのですが
物理的に取り付けができない以上
”SLI”環境で使用することができません。

一番左のスロット”E5”に取り付けることができない。

使い勝手がいいように見えますが
SLIを考えている方は
”M.2 XPANDER-Z Gen4”
の利用ができないことを覚悟してください。

 

まとめ

PCIe4.0に3.0のM.2をつけても

元々もっている速度以上の
スペックを発揮することはできないことを確認

PCIe4.0には4.0のM.2を使うのが最適

当たり前だろう?

と言われそうですが

わかっていることを
検証することにも意味があるので
今回の検証は有意義でした。

今後
USB 3.2 Gen2
対応の外付けM.2ケースが出たら
3.0のM.2を使う価値が出てきそうです。

USB 3.2 Gen2には
スペックオーバーですけどね。

今回はここまで

それじゃまた!

 

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