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insta360R1インチ アクティブ冷却を試す

今年の夏は暑いです!
暑い中、野外で動画撮影をすると
遭遇するのは「熱停止」

特に
「insta360 R 1インチ」は「熱停止」が激しく
一度症状が出ると回復まで相当の時間がかかります。

オマケにMicroSDも故障するというオチも待っています。

今まで
パッシブ方式で冷やすことをしていましたが
夏の野外では全く役に立たず
すぐに「熱停止」してしまいます。

どのアクションカメラを使っても
「熱停止」問題から逃げることが出来ません。

であれば
アクティブ方式にしてみては?

というのが
本日の課題です。

試験に取り組むに辺り
コメントを頂いていたので
それを基に材料等を集めて望んでいます。

最初に断りを入れますが
バッテリーを外した状態で給電は可能ですが固定できなくなるため
定点観察には実用的ではありませんでした。
また「熱停止」は起こります。
パッシブ方式だとどうしようもない問題だと認識しています。

バミさんからのコメント

記事非常に参考になります。

現在イベントでこのカメラを定点として置こうと考えているのですが、バッテリーを外して直接外部バッテリーから給電した場合、熱停止は起こるのかどうか検証ってされておりますでしょうか?

知見をお借りしたくご確認いただけると幸いです。

パッシブ方式でクーリング

このblogではおなじみの方式

とにかくヒートシンクを貼り付ける!

これは
全く効果が無いわけではありません。

ですが
ある程度の効果にとどまります。

条件がよければ
3時間近く撮影できますが
基本1時間程度で「熱停止」します。

※条件
・風がある
・曇りもしくは夜間
・歩いている

そう
パッシブ方式は外部的要因が大きいです。

それではアクティブ式にしてみたらどうなるのか?

まー材料をそろえるのにちょっと苦労しましたが
試験的に作成して運用してみました。

アクティブ方式でクーリング

アクティブ方式ということは
自力でカメラを冷やすってことです。

そうなると必要なのが
・ファン
・ヒートシンク
・配線
・バッテリー

になります。

でたどり着いた答えがこれ

純正のカバーを外して
ゲージに組み込み
ファンを装着させて
モバイルバッテリーから給電しながら冷やす!

ついでにカメラにも給電してロング撮影を実現し
内部マイクはファンの音拾ってしまうため
外部マイクで音を拾う!

てんこ盛り装備になりました。

必要な材料は以下の通り
・ファン&ヒートシンク


・ゲージ

・バッテリー

・マイクアダプター

・USB-Type C ケーブル

・伝導テープ

・モビロンバンド

・外部マイク

事前作業

ヒートシンクには最初から伝導テープが
貼られていますが熱吸収が悪いため
ベンジンを使って剥がし、別途伝導テープで
カメラに貼り付けてあります。

またファンの配線はかなり脆弱なため
分解してハンダで処理をしています。

モビロンバンドは
伝導テープの粘着力では
ファン&ヒートシンクが
カメラから剝れてしまうため
予防的に固定させています。

ゲージはカメラ本体の固定が目的です。
放熱性は全く期待できません。

またゲージに衝撃を与えると
カメラ自体が分解してしまうため
取り扱いには注意です。

分解予防として
「外部マイクアダプタ」と「モビロンバンド」で
ゲージとカメラを固定する小細工をしています。
※モビロンバンドはここでも使える。

まるで昔アニメのゲッターロボみたいなカメラです。

配線をまとめるものは
生協と100均で買ったのでリンクはないです。

実際に試してみた

夏のクソ暑い
室温38度の直射日光が当たる中
どれくらい使える子になったのかを確認

用意したMicroSDはこちら

Silicon Power自体あまり評判のいい製品ですが

壊れてもいい値段だったので自腹で購入

ちなみに
Lexar PLAY microSDXCカード
最初はこちらで試しましたが

転送速度不足で使えないことが判明したので除外しています。

ファンはひたすら全開で回ります。
20時間程動かすとファンから異音が出ます。

なのでシリコン系のスプレーをベアリング部に塗布しています。

CRC(cre 5-56)は使わないほうがいいです。
っていうか絶対に使うな!

試した結果

・「熱停止」は全く発生せず
バッテリーが切れるまで連続撮影が出来ました。

・ファンからの異音と振動があるため
内部マイクは全く使えないが
外部マイクからはノイズ無しで録音できていることを確認

ただ問題点が無かったわけではありません。

連続撮影時の問題点

バッテリーが切れるまで撮影できたけど
撮影開始から15分もすると
レンズの淵がカメラ&ファンからの熱で
曇ってしまいます。

外ではなくレンズの中から曇ってしまいます。

レンズ部分も相当熱を持つようで
ゲージがかなり熱くなります。

定点撮影状態で全く動かないため
放熱移動がうまくいかず
上部のレンズ部分に排熱が集まったような感じです。

あと
何度か試験をしているうちに
MicroSDが壊れました。。。。。。

実際の使い方とはかけ離れた試験方法なので
参考にはならないかもしれませんが
真夏の室内で定点撮影はやめた方がいいです。

ちなみに
屋外で行った際はレンズに曇りが出ることはなく
MicroSDも壊れることはありませんでした。

屋内試験
・バッテリーが切れる3時間の定点撮影
・室温:38度 直射日光が当たる
・風無し
・15分程でレンズの淵に曇りが発生
・3回目でMicroSDが故障したため終了

屋外試験
・バッテリーが切れる3時間の定点撮影
・室温:38度 直射日光が当たる
・風あり
・レンズの淵の曇りは無し
・MicroSDの故障は発生していない

最後に

こんなやり方で撮影する人はいないと思います。
私は普通にしてますけど・・・・

歩きながら撮影したい人や
自分の記憶のために記録したい人は
一度試してみる価値はあります。

検証期間に半年を要したため
コメントを頂いた「バミ」さんへの回答が遅くなりましたが
結果としてはこういう形ならいけるよ!

ということでした。

今回はここまで
それじゃまた!

 

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