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EcoFlow DELTA2は災害時に役に立つ?

昨今
アウトドアで発電機を使用するのではなく
ポータブル電源を使用することが主流になってきてます。

野外で撮影をする分には
そんな大げさな装備は必要はありません。

モバイルバッテリーがあれば
機動力を確保した状態で撮影が可能です。

カメラ・モニター用に
モバイルバッテリー3本使用してます。

カメラもモニターも外部出力から電源を確保している。

ジンバルに使用する
18650電池も6本あれば
3日程度の撮影は余裕でこなせます。

 

今回の企画は
生活家電に対してバッテリー駆動でどれくらい生活が可能だろうか?
ということを始めたいと思います。

あと
本当に災害時に役に立つの?
という疑問からも検証します。

EcoFlow DELTA2を購入

ポータブル電源を購入するのは初めてです。

購入するにあたって考慮した点は以下の通り
・バッテリーの容量:1000wh以上
・AC出力容量:1200W以上
・充電入力:1000W以上
・太陽光パネルで充電も可能
・シガーソケットで充電が可能

バッテリーの容量

単純に使用できる電気の量です。

1000Whは
100wの消費電力家電を10時間動作可能
あとは足し算でどれだけの家電が稼働可能かだけです。

AC出力容量

コンセントに刺した家電が動作した場合
最大どれだけの容量をカバーできるか

例えば
600Wの電子レンジ(1000W対応)
オートで動作させると1000W辺りの消費電力になります。。
600Wで動作するわけではありません。

他の家電も同時使用することを前提に考えると
1200Wでも足りないくらいです。

電子レンジ+トースターを同時使用すると
2000Wを超えます。

ポータブル電源はセーフティーが働いて
機能停止します。
※確認済み

最低、生活家電の
これが動けばいいや!
というレベルにとどめておくのが安全策です。

充電入力

ここが最後まで悩んだところ

充電入力が大きいほど
バッテリーへの充電速度が速くなります。

そうなると
バッテリーへの負荷が大きくなり
劣化に繋がります。

もちろん
トランスにも影響が出て
劣化が早まります。
特にコンデンサ・・・・

最大値:1000W
は緊急用として考え
可変充電が可能で
600W~800W辺りの商品をと考えました。

太陽光パネルで充電・シガーソケットで充電が可能

太陽光パネル充電は
大容量のポータブル電源ではデフォルト状態なのですが
入力可変が可能なものを考えました。

太陽光パネルの入力可変は出来ませんが
シガーソケットからの入力可変は必須項目です。

車の負担を考えて
4A~6Aあたりがいいなー
※根拠はアンペアが高いとシガーソケット端子が壊れやすい(経験則)

で考えた末に購入したのが
EcoFlow DELTA2です。

でかい箱で届いた!

ノンタンと比較

基本情報

製品名
DELTA 2

サイズ
40.0x 21.1 x 28.1 cm

本体重量
約12kg

Wi-Fi, Bluetooth
対応

バッテリー情報

バッテリー容量
1024Wh

蓄電池の種類
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー

サイクル寿命
約3,000回(初期容量の80%以上を維持)

入力規格

AC充電入力
最大1200W

AC充電入力電圧
AC100~120V(50Hz/60Hz)

ソーラー充電入力
最大 500W、11~60V DC、15A

出力規格

AC出力ポート
合計1,500W(サージ 2,250W), X-Boost機能をオンで最大1,900W

DC出力ポート
USB-A x2 / USB-A急速充電 x2 / USB-C x2 /
シガーソケット x1 / DC5521 x2
ソーラー充電入力:最大 500W、11~60V DC、15A

実際の家電で確認

運用方法としては以下の通り

・充電中はパススルーで運用
・充電後はバッテリーで運用
・複数の家電で運用ができるか確認(バッテリー駆動)
・単独運用の場合の動作時間(バッテリー駆動)

使用する家電
・450L冷蔵庫:GR-W45FT:110W・151W(2008年製)

・冷凍庫:MF-U14G-B:115W(2022年製)

電子レンジ:RE-SS10D:1460W(600W・500W・200W)(2016年製)

コンベクションオーブン:HMO-F100:1300W(2016年製)

炊飯器:RC-10VXL:1420W(2017年製)

ホームベーカリー:BB-KW10:450W(2012年製)

検証した結果が以下の通り

・充電中はパススルーで運用

上記家電の単独運用の場合は
全て正常に動作しました。

電子レンジ
コンベクションオーブン
炊飯器
は動作中1000W超えます。

ただ
電子レンジ・コンベクションオーブン・炊飯器
の組み合わせはNGでした。

出力容量オーバーのため
DELTA2が落ちます。

パススルーとはいえ
普通のコンセント感覚で使用することはできませんでした。

なので
同時に使用するのではなく
単独で運用するのがお勧め。

正直
内部たこ足ですからね。

・充電後はバッテリーで運用

炊飯器以外は正常に動作しました。

ただし
動作時間が極端に短くなります。

冷蔵庫・冷凍庫は
7時間の動作を確認(残8%)
70W~200Wの間を行ったり来たり
しているので思ったほどバッテリー消費が低かった。

電子レンジは
ジャガイモを根菜モードで動かし
正常に完了しましたが
バッテリー残量の1/3を消費しました。(残68%)
※じゃがいも6個で試した。

コンベクションオーブンで
グラタンを作った際
1300W:18分かかるのですが
3皿目途中でバッテリーが無くなりました。(残0%)

ホームベーカリーは
コネ → 発酵 → コネ → 寝かし
までの消費電力はそれほどでもないが
「焼く」になると一気にバッテリーを消費
バッテリー残量の1/2を消費しました。(残48%)
※焼く時間がほかの家電よりも時間が長いため

炊飯器は途中で反応が無くなり
あれ?と思ったら
DELTA2も落ちていました。
何度試しても途中でDELTA2が落ちます。
過負荷状態が長引くためのセーフティだと判断。
結果:動作しない

・複数の家電で運用ができるか確認(バッテリー駆動)

冷蔵庫・冷凍庫の組み合わせは問題なし
それ以外の家電の組み合わせは
1500Wを超えるためDELTA2が落ちました。

ただし
冷蔵庫・冷凍庫と電子レンジ
冷蔵庫・冷凍庫とコンベクションオーブン
冷蔵庫・冷凍庫とホームベーカリー
の組み合わせは動作しました。

ホームベーカリー以外は稼働時間が短いため
バッテリー消費も大したことはありませんが
ホームベーカリーは結構ギリギリでした。
(残12%)

炊飯器はダメですが・・・・

・単独運用の場合の動作時間(バッテリー駆動)

これは消費電力を見ればわかりますが
実際に動作させると

冷蔵庫・冷凍庫は7時間ぐらい
それ以外の家電は
出力を抑えて時間を短くすれば
それなりに稼働時間を延ばす事が出来ます。

炊飯器以外は問題なし!

冷蔵庫・冷凍庫は70W~200W辺りをうろうろ

災害時に役に立つ:EFSOLAR160W ?

災害など
電力供給が止まった場合
食糧確保の上で冷蔵庫の動作は必須です。

そういう意味で
冷蔵庫・冷凍庫の動作が7時間程度確保できるのは
大きいです。

問題は充電になりますが
同時購入した
160Wの太陽光パネル
「EFSOLAR160W」が
ある程度役に立つかと。。。。

晴れないと役に立たない太陽光パネル

ただ
晴れていないと無用の長物なんですよね。
型番:EFSOLAR160W
型号:EF-Flex-160
Vmp値:18.2V
Imp値:8.8A
Voc値:21.4V
Isc値:9.6A

数値は参考までに。複数の太陽光パネルを接続するときは直列がお勧め ただし160W×2ですること。

手で持ち続けるには負担が大きいしザックに固定するには大きすぎる。

しかも重いし

なので災害時の充電は
現実的には車からの充電になるかと思います。

車にインバータ接続でAC充電でもいいですし
シガーソケットからの充電でもOKです。

最近の車にはシガーソケットないですけどね。

左から・AC電源・シガーソケット電源・DC5521-DC5525ケーブル(ACアダプタの端子)

車に
ACもシガーもない人は
バッテリー直結のシガーソケットで対応可能
ただし自己責任で

延長もあります。
アンペアには気を付けるように。


自宅にソーラーパネルが設置済みの人は
パワーコンディショナーから
給電が可能ですので
そちらから充電するとあっという間に満充電になります。
普通に1500W充電ですからね。
160W充電の9.3倍っす!

今度天気の良い日に
ソーラーパネル充電を試してみようかな。

AC電源からの充電が最適解

本当に災害時に役に立つ??

ポータブル電源で家電を動かす
企画的には
「普通に動くよね。」

ですが

災害時に役に立つのかといえば
まぁーあればいいかな?
程度のものです。

本当の災害時
自宅が崩壊したら機材も埋まってしまうし
持ち出せたとしても
こんなでかくて重いものをどうやって
運ぶのか?

12kg+5.39kg=18.39kg

水も食料も置いて
ポータブル電源を運ぶ?

まさか車で運んで
避難所へ行く?

運よく避難所に到着しても
被災者から電気の使用を求められるし
どこまで親切に対応できるのか疑問です。

今の日本人は頭がおかしいので
自宅感覚を避難所やアウトドアに持ち込んで楽しむために
ポータブル電源を購入している人が多いはずです。

そして持っていない人は
持っている人に対し
提供するのが当たり前だという感覚も。

避難した際
家族の安否確認と同時に
・雨露をしのげる場所の確保
・食料・水の確保
・医療品の確保
・防寒・暑さ対策の確保(衣類等)

が大事で
避難した後
最後に必要になるのが
ポータブル電源かな?
ぐらいの感覚で購入する方がいいです。

だって
お腹膨れないし喉も潤せない。
スマホの充電程度なら
モバイルバッテリーのほうが
何倍もマシです。

※実際には通信も殆ど出来ない状態が続く。

持ち運びが楽で荷物の嵩も苦にならない。

現実的な運用方法は
電気代高騰対策として
高い時間帯はポータブル電源で
安い時間帯で充電をする。

設置型蓄電池より安く済ませる
唯一の方法だと考えています。

なので
私の使用方法は現実的な運用方法になります。
外に持ち出すことはありません。

家電の同時運用には問題がありますが
単独運用なら支障ないですから。

200V家電を動かすことはできませんが。

充電にはそれなりの時間と設置場所が必要になる。

メーカーやyoutubeなどの情報は
災害をネタに金儲けしている拝金主義の集まりです。
災害時真っ先にポータブル電源を持ち出す人がどれくらいいるんだろう?
災害時の不便は当たり前
何故便利を持ち込むのか頭が弱くなった証拠。
便利は落ち着いた時点で考えればいいんです。

要は自分の頭で考えて工夫が出来ない人が増えたんだなって印象です。
便利が無くなれば不便しか残らないのに。

結論:ポータブル電源の必要性

・ポータブル電源で家電は動作可能だが
一部の家電は動作しない!

・動作時間はバッテリー容量による。

・災害時の優先度は最後でいいぐらいで考える。

・充電方法は複数の手段を考慮する。

1024Whで残50%なら500Whあるのに 101Wの使用で利用可能時間3時間35分?

この程度で考えれば気が楽になります。

アウトドアで使う人はご自由に
みたいな感じです。
まぁ~実際にはアウトインドアですけど。

気を付けないといけないのは
機械の安全対策は絶対ではないってこと!

例えばアースを接続しないと
ポータブル電源内で短絡した場合
人間簡単に死にます。

野外でもアースなしで使用するのは
控えた方がいいです。

アース線は接続するように!

あくまでも
「電気の塊を運ぶ」という意識を持つようにしてください。

ヘタしたら家燃えますよ。

今回はここまで

それじゃまた!

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