今回は
2012年発売の
Fujitsu LIFEBOOK AH40/G
を再生します。
Fujitsu LIFEBOOK AH40/Gのスペック
正直お目にかかったこととのないモデル
メーカーサイトにも情報がありません。
何かの通販モデルっぽい。
ですが
全体的に使用感もなく
奇麗な状態を保たれています。
スペック
APU(CPU) | AMD E-450 1.65 GHz |
メモリ | DDR-3-10600 4GB (最大8GB) |
HDD | Seagate ST9750423AS S/N 5WS4FCSQ 750GB |
モニタ | 15.6インチ 解像度:1366×768 |
光学ドライブ | ブルーレイドライブ |
ネットワーク | 有線 〇 無線 IEEE802.11 b /g /n |
接続端子 | USB 2.0 / HDMI端子 / マイク入力 / ヘッドホン出力 / SDカードスロット |
内蔵機能 | WEBカメラ / テンキー |
2012年当時なら
”使えるレベル”の
最低限モデル
2021年になると
全く使えないモデルです。
依頼内容は
「動くようにしてほしい」
なので現状を把握します。
起動はするが・・・・
とにかく遅い
Fujitsuロゴが出てからOSが立ち上がるまで
3分以上かかる。
OSが起動した後も
ソフトが使えるようになるまで
さらに3分以上かかる。
正直10分近く時間が経たないと
PCとして使用することができない状態
なんかPentiumⅡ時代のPCを思い出します。
問題点
通常使用にも耐えられないため
以下の点で再生を計画
① APU(CPU)の能力不足
② メモリ容量不足
③ HDDの能力不足
CPU交換できるか?
と分解して確認したが
交換できそうだけど
上位APUが見つからない・・・・
なのでボツ
定番の
・メモリ増設
・HDDをSSDに換装
のみ行います。
内蔵HDDを取り外す
PCをひっくり返し
バッテリーを外します。
バッテリーを外したら
左下のカバーを外します。
カバーを外したら
HDDが見えます。
HDDを左にずらしたら
あとは持ち上げるだけでHDDが取り出せます。
そしてHDDのクローン作業を始めます。
SanDisk 内蔵 2.5インチ SSD / SSD Ultra 3D 1TB SATA3.0 / SDSSDH3-1T00-G25
今回使用するSSD
パッケージが違うだけで
中身はWesternDIgtalのSSDと同じ
SanDisk 内蔵 2.5インチ SSD / SSD Ultra 3D 1TB SATA3.0 / SDSSDH3-1T00-G25
Western Digital SSD 1TB WD Blue PC PS4 2.5インチ 内蔵SSD WDS100T2B0A-EC
さくっとクローン作業に取り掛かります。
Salcar USB3.0 2.5/3.5型 SATA HDD/SSDスタンド
お馴染みのクローン生成マシーン
HDD1にHDD
HDD2にSSD
を「電源投入前」にセット
電源を入れて
インジケータHDD1・HDD2のランプを確認したら
左下のボタンを押してクローンを行います。
時間は3時間程度かかりました。
その間にメモリ増設を行います。
Transcend ノートPC用メモリ PC3-10600 DDR3 1333 4GB 1.5V 204pin SO-DIMM JM1333KSN-4G
メモリを増設するには
バックプレートを外します。
ねじ7本外したら
メモリにアクセスできます。
バックプレートは上の窪みに指を入れて
丁寧に外せば簡単に取り外せます。
メモリを確認
サムスン DDR3-10600 4GB
が内蔵されています。
同じメモリを使えば相性問題も発生しにくいですが
今回は敢えて
Transced社のメモリを使用
メモリを斜めに挿入
上から押さえれば
パチン!とメモリがはまります。
あとはバックプレートを元に戻せば
メモリ交換は完了
クローン完了したSSDを取り付け
3時間ほど放置しておいて
クローンが完了したSSDを取り出し
マウンターに取り付けます。
あとはHDDを外した手順と逆にすれば
SSDの取り付けは完了
一度ケースに落とし
左にずらして端子に差し込む
ねじで固定する必要はありません。
カバーのねじが固定ねじになります。
あとはカバーをすれば
SSD交換は完了
PCを起動
こ・こいつ
動くぞ・・・・
的な感じでPCが起動
交換前は
OS起動まで3分以上かかった起動時間
SSD換装後は45秒程度でOSが起動
現在のPCレベルからすれば鈍亀だが
当初よりはマシに。
起動後
メモリの状態
SSDの状態をディスクの管理で確認します。
※メモリはBIOSで事前確認しておく
メモリの状態
PCが起動した時点で相性問題はなし
増設した分が認識されているか確認
タスクマネージャから
メモリを確認
8GBを認識
その後
「Memtest86+」
でエラーチェック
エラーのないことを確認しました。
面倒な方は
Windows標準搭載の診断ツールで実施してもOK
ディスクの管理でボリュームを調整
HDDからSSDへクローンした場合
HDDの情報がそのままSSDにクローンされます。
750GBのHDDを1TBのSSDにクローンすると
未割当領域ができます。
ついでにDドライブも必要ないため
Cドライブにまとめます。
Dドライブを選択し右クリック
「ボリュームの削除」を選択
すると以下の画面になります。
Cドライブを選択し右クリック
「ボリュームの拡張」を選択
ウィザードに従ってクリックしていきます。
全ての領域をCドライブにするので「次へ」
空き領域が表示されるので
そのまま「次へ」
完了画面が表示されます。
画面が元に戻るので領域がCドライブにまとめられたことを確認
20GBと200MBの領域はデータを元に戻すリカバリー領域なので手を付けないこと。
これでSSDを一つにまとめることができました。
元々領域を分ける必要がないため
このような処置を施しました。
※Fドライブは作業用に使用していた外付けSSDです。
これでSSDの換装作業は完了です。
どれだけ効果が出るのか
ベンチマークで計測してみます。
ただCPUのベンチマークは
どれを使ってもエラーが出て
起動すらできなかった。。。。
CrystalDiskMarkで計測
定番のベンチマークソフトで計測
SATAのインターフェースが
SATA II 3.0 Gb /s
なのでそれほどの速度は期待できません。
HDD
なんかね・・・って感じ
正直ゴミレベル
モノとして終わっています。
SSD
インターフェースに足を引っ張られているのと
CPUがポンコツレベルなので
この程度しか出ませんが
全体の底上げはきっちりできています。
実際の使用感
Office2019をインストールして
AccessのVBA
ExcelのVBA
を実行しても
多少引っ掛かりはありますが
普通に仕事する分には問題ありません。
SSDっていうよりCPUがボトルネックになっている。
ネットを閲覧しても
サクサクと動くし
年賀状ソフトも起動から印刷まで
サクッと動いてくれます。
確定申告に使用しているらしいが
とても快適だとおっしゃっていました。
最後に
今回のPC
Fujitsu LIFEBOOK AH40/G
モデルとしては最低ランクになります。
それでも
メモリを増設し
SSDに換装した結果
550CCの軽自動車が
660CCの軽自動車に
スペックがアップしました。
作業はポン付け作業なので
15分程度の作業時間になります。
※クローン時間は除く
古くなったPCも(ただし10年前程度)
ちょっと投資すればまだまだ現役になります。
使わなくなったPC
再生して使ってみてはいかがですか?
今回はここまで
それじゃまた!